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1986 Fiscal Year Annual Research Report

ヒトの細胞内レチノイド結合蛋白の各組織・細胞内局在とその代謝および病態時の変化

Research Project

Project/Area Number 61480443
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

金井 正光  信大, 医学部, 教授 (20020844)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 熊谷 俊子  信州大学, 医学部附属病院, 助手 (00020909)
加登 通正  信州大学, 医学部, 助手 (70135143)
勝山 努  信州大学, 医学部, 助教授 (90020809)
Keywordsヒト細胞内レチノイン酸結合蛋白 / ヒト細胞内レチノール結合蛋白 / 細胞内レチノール結合蛋白タイプ【II】 / 細胞内レチノール結合蛋白タイプF
Research Abstract

ヒト胎盤から細胞内レチノイン酸結合蛋白(CRABP)と細胞内レチノール結合蛋白(CRBP)を純化し、それぞれのレチノイド結合蛋白の性状の一部を明らかにした。湿重量約2Kgのヒト胎盤から0.32mgのCRABPと2.70mgのCRBPが純品として得られたが 回収率はそれぞれ13%(CRABP)と31%(CRBP)であった。両結合蛋白は、ともに約15000の分子量とpH5よりやや酸性の等電点を有しており、これまでヒト以外の動物から純化されたレチノイド結合蛋白と極めて類似した蛋白であることが示された。両結合蛋白の吸光スペクトルと蛍光スペクトルをそれぞれ検索した結果、CRABPはレチノイン酸を、CRBPはレチノールをそれぞれ特異的に結合していることが確認され、さらには七面鳥から得た特異的抗ヒトCRBPは、CRABPとは全く反応しないことから、両結合蛋白は互いに異なるリガンド特異性および免疫原性を有することが示された。現在高速液体クロマトグラフィーにより、さらに多種のレチノイドとのリガンド特異性を検討中であり、また前述の抗ヒトCRBPを用いたラジオイムノアッセイにより、特にヒト肝癌におけるCRBPの変動の測定を試みている。小腸吸収上皮にのみ特異的に存在すると言われるCRBP(【II】)の分離・精製については材料としてヒト小腸を収集するのは現時点では困難と思われ、現在ラットの小腸を用いて検討中である。
また、魚類の眼球に存在すると言われ、レチノールとレチノイン酸の両者に結合性を示すCRBP(F)の精製を試みているが、現時点ではその存在を確認するまでには至っていない。CRBP(F)は、癌化した細胞により産生されるとの可能性も示されており、現在マグロの眼球あよび肝癌組織を材料としてその存在の確認を急いでいる。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 加登通正: 家畜生化学研究会報. 19. 12-22 (1986)

  • [Publications] 加登通正: 信州医学雑誌. 34. 539-552 (1986)

  • [Publications] 奥野正隆: Biochimica et Biophysica Acta. 923. 116-124 (1987)

URL: 

Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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