1986 Fiscal Year Annual Research Report
精神の健康に対するセルフケア看護モデルの開発とその臨床効果に関する研究
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61480446
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
南 裕子 聖路加看大, 公私立大学(その他), その他 (70094753)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 洋子 聖路加看護大学, 看護学部, 助教授
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Keywords | セルフケア / 日常生活行動 / 精神の健康 / ソーシャルサポート / 看護援助 |
Research Abstract |
本年度は、成人男女の精神の健康状態と日常生活行動(セルフケア行動)との関係およびその影響因子としてのソーシャルサポートのはたらきについて、実態を把握するために以下のような調査研究を行った。 1.日常生活行動に関する文献を収集・検討し、本研究の概念枠組を組み立てるとともに、調査によって明らかにできる側面について検討した。 2.収集した文献をもとに「精神の健康度」「ソーシャルサポート」に関する測定用具を選定し、検討・考察によって本調査用に一部を修正した。 3.「飲食」「排泄」「清潔や身だしなみ」「睡眠」「仕事」「家事」「レジャー」「社会活動とつきあい」の8つの柱からなる「成人のセルフケア行動に関する面接調査票」を作成し、それを用いて3回にわたり、20名を対象にPre-testを実施した。その結果、日常生活は習慣として行っている面が多くあり、日常生活と健康との関連は、あまり意識していないことが明らかになった。また、対象者にとって、本調査が日頃、意識していない自分の生活行動を再認識する機会になることが明らかになり、看護援助の方向性を見い出すことができた。Pre-testの結果をもとに調査票の一部を修正するとともに、調査の方法についての検討を行った。 4.作成した調査票を用いて「フェイスシート(調査票1)」「精神の健康度の測定(調査票2,3,4)」「ソーシャルサポート調査(調査票5)」は留置法で、「成人のセルフケア行動に関する調査(調査票6)」は面接法で調査を行うことにし、昭和62年3月1日より実施した。対象は30才〜55才までの男女で、3月24日までに78名を終了し、現在も継続中である。 5.終了した調査票のコーディングを開始するとともに、分析の枠組について検討し、結果の分析をすすめている。これにより、本年度の研究目標はほぼ達成することができた。
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