1986 Fiscal Year Annual Research Report
季節的運動生活特徴と体力・健康に関する調査並びに実験的研究
Project/Area Number |
61480453
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
中川 功哉 北海道大学, 教育学部, 教授 (50001798)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西薗 秀嗣 北海道大学, 教育学部, 助教授 (10125338)
須田 力 北海道大学, 教育学部, 助教授 (90091470)
室木 洋一 北海道大学, 教育学部, 教授 (40000624)
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Keywords | 身体活動と健康 / 寒冷下の運動処方 / 事務系職業 / 農業協同組合 / 有疾患者数 |
Research Abstract |
今日、日常生活特に身体活動と体力、健康に関する諸問題について検討されつつあるが、身体活動は基礎的に地域の気候特性に強く影響されており、寒冷期間の長い北海道に於ける冬季の運動処方は大きな課題である。本研究はこの点に鑑みて、気侯特徴と生活並びに運動諸活動と体力、健康に関する実態を広く探り、ついで寒冷下の望ましい運動処方のあり方を実験的に究明することを目的とするものである。 本年度は本道各地域の気侯特徴を把握すると共に、生活や運動の実態をアンケートにより調査することを主な課題とした。調査対象は事務系職業として、本道各地域の農業協同組合に勤務する20代〜50代の男女で、道央(ホクレン、北農健保組合)、道南(渡島大野、七飯町、亀田各農協)、道東(帯広川西、音更町各農協)、道北(稚内、豊富町各農協)の四地域について、男子599名,女子333名,計932名について行った。結果は整理中であるが、有疾患者は全年齢平均で男子23.7%、女子は20.5%であったが、男女共に50代で急増しそれぞれ45.3%,47.1%であった。その内容は男子では、腰痛,高血圧,糖尿病が高率で重答総数比で各15.5%,13.6%,10.0%であり、女子は腰痛,歯疾患,貧血が高率で、同様に各15.5%,15.5%,10.2%であった。別に消防局勤務者500名についても同時に調査しており、今後生活行動や職業との関りで検討していく。 本年購入した運動時用自動血圧計(STBP680)を使用し、中等度強度持久運動時の血圧を30〜40代について記録し、次年度着手予定の寒冷下の運動処方のための基礎研究を行った。尚、データレコーダ(TEACXR-510)についても、運動時ポリグラフの解折に有効に機能することを確認している。
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