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1986 Fiscal Year Annual Research Report

β-アクチン変異株を用いた非筋細胞における運動機構の解析

Research Project

Project/Area Number 61480475
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

富山 朔二  京大, ウイルス研究所, 助教授 (30027320)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 富山 純  京都大学, ウイルス研究所, 教務織員
大森 治夫  京都大学, ウイルス研究所, 助手 (10127061)
Keywordsβ'ーアクチン / Cyt変異株 / サイトカラシンB / アクチン
Research Abstract

我我はこれまでにF-アクチンの伸長端に結合してその伸長を阻害すると考えられているサイトカラシンBを用いてアクチン変異株を分離する方法を確立した。この方法で得られたCyt変異株はアクチンの構造変化に起因すると考えられる。この変異株のアクチンが機能的に変化しているかどうかを調べる目的で、親株のKB細胞とCyt変異株からアクチンの精製を試みた。浮遊培養で集めた細胞の抽出液からDEAE-セルローズカラムクロマトグラフィー、およびセファデックスG150によるゲル濾過法、および重合ー脱重合法を用いて99%以上の精製度のアクチンを得た。このアクチン標品は野性型のKB細胞では65%のβーアクチン、35%のγーアクチンを含み、Cyt細胞では65%のβ'ーアクチン、35%のγーアクチンを含んでいた。これらのアクチン標品についてその重合に及ぼすサイトカラシンの阻害効果を見た。結果は予想した通り、Cyt細胞のアクチンはサイトカラシンBのアクチン重合阻害作用に対し明らかな低抗性を示した。Fアクチンに対するサイトカラシンBの結合を3Hーサイトカラシンを用いて調べると、CytアクチンにはKB細胞のアクチンと同じ結合定数を示すアクチンと、これより低いアクチンを含むことが示された。これらはγーアクチン、β'ーアクチンとそれぞれ対応するものと考えられる。野性型およびCyt変異株から抽出液を調整し、このゲル化に及ぼすサイトカラシンBの効果を見ると、Cyt変異株の抽出液のゲル化能はサイトカラシンBに抵抗性を示した。以上の結果はCyt変異株のアクチン(β'ーアクチン)の変化がサイトカラシン抵抗性の原因であることを明確に示している。

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Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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