1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61490004
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
渡邊 浩 筑波大学, 生物科学系, 教授 (20015506)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平林 民雄 筑波大学, 生物科学系, 教授 (30015557)
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Keywords | 群体特異性 / 自己ー非自己認識 / 比癒合反応 / 群体ホヤ / バイオアッセイ / 2次元電気泳動法 / 抗血清 / 被嚢細胞 |
Research Abstract |
NFR(非癒合反応)活性のバイオ・アッセイの開発について:個虫を含まない群体断片を試料液中で培養する方法を検討した. この方法により,検体(群体断片)が群体抽出液・体液に対してNFR様の反応を示すことが観察された. 更に,本法は液水で10倍希釈した試料の活性を充分に検出できる感度を持っており,精度も從来のアッセイ法より高い. ただし,多量の試料液を必要とする. このアッセイ法を用いて,NFR活性の特性を調べたところ,凍結・透析によって活性が失なわれない点で,從来のアッセイ法と同で結果をえたが,加熱によっても失活しなかった点で違っている. 電気泳動パターンからの種内変異の解析:癒合関係のわかっている群体を材料に2次元電気泳動のパターンを比較し,数種の種内変異を示す蛋白質を検出したが,いずれも癒合性と対応した変異ではなかった. このうち,一種の蛋白について抗血清を作製し,免疫学的比較を試みたが,有意な差は認められなかった. 新しいタイプの群体特異性:Botrylloides〓の群体ホヤ2種について自己ー非自己認識の発現について調べたところ,この2種は群体の切断面では自己ー非自己認識を行わず,群体の生長端では自己ー非自己認識を行うことがわかった. これは今までに報告のない,新しいタイプの群体特異性である. 生長端にみられるNFRは被嚢表面に限定してみられ,自己ー非自己認識を行う場が被嚢に局在することを示している. このことから,被嚢細胞(tunic cell)が自己ー非自己認識を行なっていることが予想される.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Yuichi Hirose(広瀬裕一): Biological Bulletin. (1988)
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[Publications] 渡邊浩: "免疫87の中″細胞間識別の原形″" 中山書店, 220 (1987)