1986 Fiscal Year Annual Research Report
視覚野脳波直流電位による明るさに関する順応水準の研究
Project/Area Number |
61510031
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
吉田 茂 筑大, 体育学部, 講師 (40133045)
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Keywords | 明るさ知覚 / 順応水準 / 視覚野脳波 / 直流成分 / サチレーション / EASY |
Research Abstract |
昭和62年3月現在、設備(高感度直流増幅器,任意波形出力装置)が導入されており、ハードウェア・システムの設定が完了し、ソフトウェア・システムの作成および調整中である。つまり、刺激出力と脳波データの入力およびデータ解析用のプログラムの作成・チェックを行っている。しかし、脳波データは直流増幅のため、サチレーションの問題が大きく、その補正法を考えなければならない。夏期休暇中に予定していた実験システムの設定が、設備納入時期が遅れたため、大幅にずれ込んでしまった。早期発注が望まれる。 直流増幅のサチレーションの補正はマニュアル操作によって行ない、その補正量を記憶してデータサンプリングをするように検討中である。直流成分を扱うためには、この問題をのり越えなければならない。少し時間がかかっているが、システムができれば他の研究にも応用できるので、本年度中に終了させたい。 またソフトウェアの面では、グラフィック上での解析プログラムも同時開発中である。数年前にEDASというシステムソフトを作成したが、それをさらに機能アップさせたものである。EDASは(EEG Data Analysis System)の略で、今回は、EASY(EEG Analysis System)として、より使いやすく強力なものになってきている。このようなプログラムは現在のところ市販されていないので、研究上の副産物として公表したいと考えている。 次年度には、本実験を開始し、直流増幅・交流増幅のデータを基にして、明るさ知覚の順応水準と相対輝度変化の二元過程機構を定量的なモデルで表現していく予定である。
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Research Products
(1 results)