1986 Fiscal Year Annual Research Report
アメリカ聾教育におけるトータル・コミュニケーションの展開
Project/Area Number |
61510106
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
草薙 進郎 筑大, 心身障害学系, 教授 (80036409)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上野 益雄 筑波大学, 心身障害学系, 助教授 (00015885)
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Keywords | トータル・コミュニケーション / 口話法 / 手話法 / 指文字 / 併用法 / 聴能訓練 |
Research Abstract |
1.アメリカ聾教育におけるコミュニケーション方法の変遷を、19世紀初頭から1930年代末まで解明した。初期の無音法,手指法から1867年のクラーク校での口話法の台頭、その後の口話法の発展の足跡を検討した。 2.1960年代末に、カリフォルニア,サンタ・アナ学区とメリーランド州立聾学校で台頭したトータル・コミュニケーションの教育概念,方法論,およびその成果等について明らかにした。とくに、その理念として、「すべてのコミュニケーション手段を用いてコミュニケーションを成立させること」などを確認した。 3.1940年代からトータル・コミュニケーション台頭までの聾教育の動向をコミュニケーションと関係づけて、教育目標,早期教育,統合教育,重複障害児教育,学力などの点から考察した。 4.トータル・コミュニケーション台頭に及ぼした要因を、一次的な要因と二次的要因に分けて、分析,検討した。一次的要因として、手指使用の実践が、併用法,同時法として存在したこと(但、口話法が優勢であったこと),手指使用の主張が高揚してきたことを、実証的に考察した。また、二次的要因として、口話法の習得困難性と指導上の問題を、検討,確認した。 5.今後、台頭要因として、手指使用の新しい実践の展開,両親聾者の聾児のコミュニケーションの研究,手話言語に対する学問的,社会的関心の高揚,キュード・スピーチの提唱と開始,親の聾教育への関与について解明することが、課題とされた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 草薙進郎: 心身障害学研究. 12. (1987)
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[Publications] 草薙進郎: "アメリカ聾教育におけるトータル・コミュニケーション台頭要因の研究(1)" 筑波大学心身障害学系 草薙進郎, 53 (1987)
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[Publications] 草薙進郎: "アメリカ聾教育におけるトータル・コミュニケーション台頭要因の研究(2)" 筑波大学心身障害学系 草薙進郎, 135 (1987)