1986 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロ・コンピュータを用いた英語習得システムの開発研究
Project/Area Number |
61510235
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
小林 崇 摂南大, 国際言語文化, 教授 (70029651)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中嶋 鴻毅 摂南大学, 国際言語文化学部, 講師 (40089884)
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Keywords | 英語の語順 / 日本語の語順 / 戻り読み / 英語習得システム / CAI機器 / 英語の思考パターン / 語学教育 / 直読直解 |
Research Abstract |
日本人が英文を解釈する時、日本語の語順に直して読んでいることが多い。英語を日本語の語順通りに戻り読みすると、原文のニュアンスを損ない、コミュニケーションを正しく速かに行なう上で幣害となり、原文を語順通りに理解するトレーニングが必要となる。本研究では、英文を語順通りに読み、戻り読みを不可能とし、強制的に英語の思考パターンに引き込むCAI機器を開発し、実際の語学教育に応用し、その有効性の検証を引き続き行なっている。システムが持つ機能は以下の通りである。 ・英文の戻り読みを不可能にするため、英文が単語毎、分節毎あるいは一文毎にディスプレイ上に提示された後、即座に消滅し、次の単語、分節、一文を次々にディスプレイ上に提示する機能。 ・提示された文章の内容が学習者に理解されたかをチェックするため設問と応答を行ない、正解率を提示する機能。 ・理解が不確かな場合、提示する速さを変更する速度制御機能。 ・未知の単語を説明する機能。 以上の機能を市販されているマイクロ・コンピュータ上で実現するソフトウェア等を開発した。具体的にはX1-turbo(シャープ)用は開発が終了し、実際の語学教育に試みている。また、この機種ではBASICで表示速度を速くできないのでマシン語によるものを製作中。PC-9801(NEC)用は学生が個人で自由に学習できるソフトを完成。またIBM5550に移植中、本訓練開始のため、直読直解用のテキストデータを打込み中(これは上記の機種に使用可能)。
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[Publications] 吉田信介,小林崇,吉田晴世: 中部地区英語教育学会紀要. 16号. 7-10 (1987)
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[Publications] 小林崇,吉田晴世: 語学ラボラトリー学会第26回全国研究大会. (1986)