1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61540174
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
内田 豊 東大, 東京天文台, 教授 (90012814)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 一成 愛知教育大学, 助教授 (70144178)
池内 了 東京大学, 東京天文台, 助教授 (90025461)
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Keywords | 宇宙電磁流体力学 / 数値シミュレーション / 2-3次元時間依存解の表現 |
Research Abstract |
前半の61年度中にはまだ非相対論の範囲だが原始銀河に対して考えられる状況中で25次元シミュレーションを行なった。活動銀河の電波ジェットや電波ローブ放出現象は銀河形成の或るフェーズで普辺的に起る事と考え銀河を形成する物質がその周辺の領域から大スケール磁場中で始めは磁場に沿って収縮し、後にかなり自己重力が勝ってくると磁場をまとめつゝ磁場に垂直方向に収縮すると考える。この時原始銀河は回転により磁力線を捻じ上げる。この結果、大スケール磁場の双方向に大振巾捻れアルフベン波が伝り、B4のピークより軸側はピンチ効果が磁場を強めて行き、又、外側は逆に磁気圧により拡がり、この効果が磁場を"しごい"て進む。大きいスケール磁場は原始銀河の収縮により束ねられ捻られる訳だが、遠方では始めの状況に近くてアルフベン速度は小さいので、放出されたB4が集積してこのピンチ+ふくらみの効果は極めて激しくなる。計算結果は軸付近にピンチ効果が進んだ磁場の極く強い所が生じ、まわりには"しごき効果"がついに反転した"きのこの笠"の形の磁場領域が生じて来る事が示された。軸付近のピンチされた直線部分の先端に磁場の特に強い所があり、それをとり巻いて"きのこの笠"的な構造が生ずると云うこの結果は、高エネルギー粒子が存在すると仮定した時に電波で光る部分を考えると、観測される電波銀河の二つ目玉構造とそれをつなぐジェットを良く説明する。これを更に活動銀河の中心にブラックホールと小型円盤を考えた場合の高エネルギージェット等の場合にも適用出来る様に相対論的効果をとり入れた定式化を行ない、計算を始めている。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 内田豊: Astrophysics and Space Science. 118. 127-148 (1986)
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[Publications] 内田豊,柴田一成: Canadian Journal of Physics. 64. 507 (1986)
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[Publications] 内田豊,海部宣男 他: IAU Symposium Star Forming Regions. 115. 285-300 (1987)
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[Publications] 内田豊: Advances in Space Research. (1987)
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[Publications] 池内了: The Astrophysical Journal. 312. (1987)
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[Publications] 柴田一成,内田豊: Publications of the Astronomical Society of Japan. 38. 631-660 (1986)