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1986 Fiscal Year Annual Research Report

統計模型による重イオン核分裂反応の研究

Research Project

Project/Area Number 61540202
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

松瀬 丈浩  信大, 繊維学部, 助教授 (30027354)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 李 相茂  筑波大学, 物理学系, 助教授 (10175028)
鈴木 昭弘  信州大学, 繊維学部, 助教授 (20021173)
KeywordsExtended Hauser Feshbach Method / Scission Point Model / Fission Phenomena in Heavy Ion Reaction / Viola's Systematics / Deformation Energy / Level Density Parameter / Shell Structure Energy
Research Abstract

〔【I】〕分裂核の変形効果を導入することにより拡張Hauser Feshbach法計算プログラムを拡充した。四重極変形の場合を主に分析している。分裂核はScissionPointでクーロンエネルギーと変形エネルギーとの釣合で巨大変形(α〜0.5)をする方がより大きな分裂確率を持つ事ができる事が理解された。この変形効果は分裂核の平均運動エネルギー(Viola's Systematics)を非常に良く再現することが出来、本研究の大きな成果である。またこの巨大変形は大きく変動し得ることが理解され、分裂核の運動エネルギーの分散の大半を再現していることも示せた。巨大変形した分裂核は大きな角運動量を持ち出すことが出来る。このことは最近測定された分裂核のスピン励起度と非常に良く一致していると考えている。質量分布は変形効果を導入しても実験結果を再現するまでには改善されず、今後の大きな課題として残された。
〔【II】〕分裂核が低励起状態の場合はShell効果を導入する必要がある。今年は原子核の準位密度関数にShell効果がどう反映しているか研究した。測定されている準位密度パラメータとShell構造エネルギーとが密接に関連していることを見い出した。Shell模型から予想される準位密度の関数型とShell構造エネルギーとを近似的に結びつけることに成功し、すべての原子核の準位密度パラメータを再現する式を得た。次年度はこのShell効果を導入して、低エネルギー領域の核分裂の分析を重点的に行いたい。
〔【III】〕分裂核間の相互作用の研究とは直接結びつくものではないが、核間相互作用の微視的研究を共鳴群法により行った。【^(12)C】の変形を微視的に取り入れた【^(12)C】-【^(16)O】系の計算が可能になった。Band Crossing模型を微視的模型で検討した。〔【IV】〕深非弾性散乱を再現する力学的模型との併用は本年度着手することが出来なかった。中間エネルギー重イオン反応とともに、次年度集中的に行う予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] T.MATSUSE: Phys.Rev.

  • [Publications] A.Tohsaki-Suzuki: Prog.Theor.Phys.

URL: 

Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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