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1986 Fiscal Year Annual Research Report

ソリトンの制御に関する実験

Research Project

Project/Area Number 61540275
Research InstitutionYokohama National University

Principal Investigator

渡辺 慎介  横国大, 工学部, 助教授 (60017936)

Keywordsソリトン / 非線形電気回路
Research Abstract

1.不連続のある回路における反射の制御
線形インダクタの値がある点を境にして、不連続に変化する非線形LC回路の一端からゾリトンを入射すると、一般に反射波が生ずる。しかし回路の他端から第2のソリトンを送り境界面で衝突させると、2つのソリトンによる相互干渉の結果、第1のソリトンによる反射波を制御することができると考えられる。我々は、数値計算により反射波の制御を詳細に調べた。両側の回路のインダクタンスの比(格子では質量比の値)、第1のソリトンの振幅等を広い範囲で変えた場合でも、第2のソリトンの振幅と位相を適当に調整すると、第1ソリトンの反射をほぼ完全に消すことができることがわかった。2.電圧の反転に対し対称な非線形回路におけるソリトン
非線形キャパシタとして、逆方向に直列につないだ可変容量ダイオードを用いる回路では、電圧の反転に対し対称であるから、正負両極性の電圧を持つソリトンが同時に存在できると予想される。そのような回路を実際作製し次の結果を得た。
(1)正および負の電圧を持つソリトンが回路を安定に伝播する。
(2)ソリトンの振幅の絶対値を増すと速度は増加し、幅は減少する。
(3)2個のソリトンの正面衝突では、電圧の極性が同一であるか否かにより、衝突時の波形や前後の位相差に大きな違いが現われる。
なお、(2)の結果については、理論的な予測と大きな差が見られる。これについては次年度の検討事項とする。さらに、本回路によるソリトンの伝播制御は、次年度の研究計画に取り入れられている。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] S.Watanabe et al.: Journal of the Physical Society of Japan. 55. 2919-2927 (1986)

  • [Publications] S.Watanabe et al.: Journal of the Physical Society of Japan. 55. 2928-2936 (1986)

URL: 

Published: 1988-11-10   Modified: 2016-04-21  

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