1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61540312
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
国森 公夫 筑大, 物質工学系, 講師 (60132990)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内島 俊雄 筑波大学, 物質工学系, 教授 (30010804)
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Keywords | 酸化ニオブ / 【Nb_2】【O_5】 / 担持Rh触媒 / SMSI / 触媒機能 / CO水素化 / デコレーションモデル |
Research Abstract |
本研究では、新素材である酸化ニオブ(【Nb_2】【O_5】)を担体又は添加剤としたRh触媒系について、SMSI(強い金属・担体相互作用)現象を検討し、新しい触媒機能を開発することを目的として研究を進めた。その結果、以下のような成果を得た。 1.Rh/【Nb_2】【O_5】触媒について、【H_2】,COの化学吸着量、エタン水素化分解反応活性をプローブとして、高温水素処理効果を検討し、Rh/Ti【O_2】との相異を見い出した。すなわち(1)低温還元後(200℃)もある程度SMSIが発現する。(2)活性の変化は約6桁で、Rh/Ti【O_2】より著しく大きい。 2.昇温脱離法(TPD)とともに、昇温還元,昇温酸化法(TPR,TPO)を新らたに開発し、触媒のキャラクタリゼーションを行った結果、担体の部分還元がSMSIの発現に関係していることなどがわかった。 3.【Nb_2】【O_5】添加効果とSMSIのデコレーションモデルとの関連性などからnon-SMSI触媒であるRh/Si【O_2】に【Nb_2】【O_5】を添加した触媒系についても触媒調製法も含めて検討し、Rh/【Nb_2】【O_5】に匹敵する顕著なSMSI効果を見い出した。 4.流通型反応装置と組み合わせたIn-situ FTIR装置(拡散反射型触媒セル付)により、CO吸着状態の研究から、SMSIにおいて金属・担体間に電子的相互作用も存在することの証拠を得た。 5.新しい【Nb_2】【O_5】添加触媒系も含めて、種々の触媒反応に対するSMSI機能の検討を行った。特に、CO水素化反応に対する【Nb_2】【O_5】添加効果とSMSI効果との関連を明らかにした。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 国森公夫,他: Chemistry letters. 1986. 573-576 (1986)
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[Publications] 国森公夫,他: Applied Catalysis. 22. 115-122 (1986)
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[Publications] 国森公夫,他: J.C.S.Chemical Communications. 965-966 (1986)
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[Publications] 国森公夫,他: 電気化学および工業物理化学. 54. 868-873 (1986)
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[Publications] 胡志成,他: Chemistry Letters. 1986. 2079-2082 (1986)
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[Publications] 前田啓,他: Chemistry Letters. 1987. 165-166 (1987)