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1986 Fiscal Year Annual Research Report

海産無脊椎動物視細胞光受容膜の構造変化

Research Project

Project/Area Number 61540519
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

吉田 正夫  岡山大, 理学部, 教授 (50032793)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大津 浩三  岡山大学, 理学部, 助手 (20033194)
山本 雅道  岡山大学, 理学部, 助教授 (50011565)
Keywordsナメクジウオ / イソガニ / ジョセフ細胞 / ラメラ細胞 / ヘッセ器官 / 感桿型視細胞 / 繊毛型視細胞 / 膜のターンオーバー
Research Abstract

1.ナメクジウオの視細胞:(1)ジョセフ、ラメラ及びヘッセの3種の候補視細胞のうち、ラメラ及びヘッセ器官のものは定義上感桿型であるのに対し、ラメラ細胞は繊毛型である。(2)光依存性の末端光受容部位の構造変化は、2種の感桿型視細胞群にのみみられ、繊毛型のラメラ細胞ではみられなかった。(3)ロドプシン関連物質の存否を調べるため、レチノール結合蛋白による特異蛍光を指標として検したところ、ジョセフ及びヘッセ細胞の微絨物(感桿に相当)存在部位に特異蛍光を見出した。(4)結論:以上の結果は、2種の感桿型細胞群が機能的に光受容にあずかっていることを積極的に示すものであるが、繊毛型のラメラ細胞の光受容能を否定し去るものではなく、感桿型と繊毛型で受容膜のターンオーバー方式に差異があることを示唆するものとも考えられる。
2.ナメクジウオの光依存性反応:放卵放精行動を示標として調べたところ、(1)これらの行動は夕刻に起ること、(2)放卵の前提となる卵成熟は、放卵を起す日の午后にのみみられること、(3)夕刻時人工光照射を続けると、照射期間中は放卵放精は抑制され、人工光消燈とともに放卵放精が起り、これらの現象が体内時計により時間規制を受けるものではなく、完全な光依存性の行動であること、(4)然し乍ら予定夕刻よりも早く暗黒にしても放卵放精は予定夕刻時以降におこることから、放卵放精を誘致する暗黒刺激が効果的となるためには一定の時間経過が必要であることが示された。(5)なお、これらの光反応に関与する受容細胞に関しては今後に問題を残した。
3.イソガニ複眼の感桿微絨毛の膜量:これが日周変化することを確認し、12LDサイクル、LL、DD等の光条件下での電子顕微鏡像から、12LDサイクルの下では光のオフ前から小胞体量の増加がみられるのに対し、感桿膜量増加は光のホフ後にならぬとおこらないことを見出した。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] Watanabe,T;M.Yoshida: Experimental Biology. 46. 67-73 (1986)

  • [Publications] M.A.Ali,ed.;Yoshida,M.;H.Nogi;Y.Tani: In"Nervous systems in invertebrates"NATO-ASI series.Plenum,New York.

  • [Publications] Gomi,F.: Zoological Science. 3. 641-645 (1986)

URL: 

Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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