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1986 Fiscal Year Annual Research Report

新しい細胞培養法を用いた多能性・赤芽性幹細胞の分化・調節に関する研究

Research Project

Project/Area Number 61540538
Research InstitutionTokyo Metropolitan Organization for Medical Research

Principal Investigator

森岡 清和  臨床医総研, その他, 研究員 (10124497)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田中 貴代子  (財)東京都臨床医学総合研究所, 腫瘍化学部, 研究員 (40124474)
Keywords脾細胞培養液 / 骨髄細胞培養液 / 赤芽性前駆細胞 / CFU-E / 細胞分化 / ハムスター / 赤芽性分化抑制因子
Research Abstract

1.Pokeweed mitogenで刺激したハムスター脾細胞培養液は、骨髄の赤芽性前駆細胞(CFU-E)によるコロニー形成を抑制する働きがある。1unit/mlエリスロポエチン・10%PWM-SCM(Pokeweed mitogen-stimulated spleen conditioned medium)の条件では培養2日目で40%、5日目で80%の抑制が観察された。この抑制効果はエリスロポエチンの濃度を下げるとより顕著となり、非透析性で56゜、30分の熱処理で失活した。またPWM-SCMの濃度に応じて、その効果が認められた。PWM-SCMはhemolysisを促進しなかった。
2.PWM-SCM中の諸成分をゲルろ過で分離し、各画分について調べたところ赤芽系コロニー形成抑制活性は分子量約20万、granulocyte/macrophage系コロニー形成促進因子は分子量約6万の位置に溶出された。従ってgranulocyte/macrophage系コロニーの増加により、二次的に赤芽性コロニーが抑制された可能性は極めて少ない。ゲルろ過において抑制活性のピークはbroadであったが、クロマトフォーカシング法による検討の結果、少なくとも二種の等電点のことなる因子があることが判明した。
3.ハムスター骨髄細胞を培養すると、まず繊維芽細胞・内皮細胞・マクロファージからなる付着性細胞群が増殖し、comfluertになった後に顆粒球・巨核球等の増殖をみる。この付着性細胞群がconfluentに達する少し前のconditionedmediumを採取し検査したところ、PWM-SCMよりも強力にCFU-Eによるコロニー形成を抑制することが判明した。
4.上記の活性はいづれの場合も、血清の存在下において赤血球に全く吸収されないので、自己免疫的に形成されたイムノグロブリンによるものではないと思われる。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 森岡清和: Development,Growth & Differentiation. 28. 410 (1986)

  • [Publications] 森岡清和: 生化学. 58. 814 (1986)

URL: 

Published: 1988-11-10   Modified: 2016-04-21  

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