1986 Fiscal Year Annual Research Report
両生類のプロラクチン放出ホルモン及び甲状腺刺激ホルモン放出ホルモンの分離・同定
Project/Area Number |
61540549
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
菊山 栄 早稲田大, 教育学部, 教授 (20063638)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石 龍徳 早稲田大学, 教育学部, 助手 (20175417)
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Keywords | 両生類 / プロラクチン / プロラクチン放出ホルモン / 甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン |
Research Abstract |
1)視床下部に含まれる主たるプロラクチン放出活性はTRHに由来するかどうかをしらべるため、あらかじめTRH抗体で処理した視床下部抽出物を下垂体とインキュベートし、培養液中に放出されるプロラクチンを測定したところ、かなりの放出活性がTRH抗体で失われることがわかった。また、抽出物を高速液体クロマトグラフィーにより分画したものを下垂体とインキュベートし、プロラクチン放出活性をしらべたところ、もっとも強い活性はTRHと同じ移動度の画分にみとめられた。したがって視床下部に存在するプロラクチン放出因子はTRHであることがほぼ明らかになり、この画分をTRHのラジオイムノアツセイによってしらべたところ、この画分にTRHを多量に含むことが判明した。 2)一方TSHの放出因子の本体を知るための前段階としてTSHの放射免疫測定法を確立するため、まずTSHの純化を試みたが、混入するLH、FSHがなかなか取除けず、この解決のためにLH、FSHのβ鎮に対するモノクローナル抗体のアフィニティークロマトグラフィーの導入を試みた。その結果、ほぼLH,FSHをともに含まぬ甲状腺刺激ホルモン活性を有する糖タンパクが得られた。この物質は二本鎮からなるが一本はLH,FSHのα鎮とアミノ酸組成が似ており、他はLHβ鎮FSHβ鎮とは似ていないことがわかった。この物質がTSHであることはほぼ間違いないと考えられる。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Seki,T.: Neuroendocrinology.
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[Publications] Callier,D.: Zoological Science. 4. 123-134 (1987)
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[Publications] Kikuyama,S.: Kyoto Prolactin Conference Monograph. 2. (1987)