1986 Fiscal Year Annual Research Report
国際的に対比できる日本での更新世・完新世の境界の古生物学的研究
Project/Area Number |
61540569
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
藤 則雄 金沢大, 教育学部, 教授 (40019394)
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Keywords | 完新世 / 完新世・更新世の境界 / 国際的対比 / 古生物学 |
Research Abstract |
研究第一年目の本年度は、日本海側の代表的地域として、北陸地域を選択し、そこに分布する更新世末から完新世に至る間の地層(ボーリング試料を主とする)から採取したハンドスペスメンについて、古環境解析、特に、花粉分析・藻類(珪藻)分析、〓序区分との関係について研究を実施。 即ち、1.地域:射水平野,邑知低地,金沢平野,福井平野,三方〜小浜低地、(参考までに 九州地域 佐賀平野) 2.方法: (1)野外調査: 現地での地形・地質調査 通算10余回の現地調査 (2)試料採集: 各地で実施ずみのボーリング・コタからの試料採集、及び野外露頭からの試料の採集 (3)古環境解析; (a)花粉分析:各地からの試料について花粉分析を行ない、古植生の変遷とそれに基づく古気侯の変化の解析 (b)珪藻分析:各地からの試料について珪藻分析を行ない、古堆積環境の変遷、特に、海・汽水・淡水域の区分の解析 編年学的解析: 各地のボーリングについてなされた炭素年代測定に基づく、編年の検討 (d)総括: 上記の3つの分析・解析を総括して、更新世末期から完新世において、どのように古環境が変化したかを、主として、時間的推移、特に、更新世と完新世の境界に焦点をあわせて、目下整理中である。
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[Publications] 藤則雄: 金沢大学教育学部紀要・自然科学編. 36. 7-20 (1987)
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[Publications] FUJI.Norio: Bull.Fac.of Education,Kanazawa Univ.,Ser.:Natural Sciences. 36. 21-34 (1987)