1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61550024
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
南戸 秀仁 金沢工業大学, 工学部, 助教授 (30133466)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 新三 金沢工業大学, 工学部, 教授 (70064467)
南 内嗣 金沢工業大学, 工学部, 助教授 (70113032)
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Keywords | セラミックス / エレクトロルミネッセンス / ZnS:Mn蛍光体 / ZnO:Zn蛍光体 / Cuコーティング / 平面パネル形ディスプレイ |
Research Abstract |
本研究の目的は, 高輝度発光を示す各種蛍光体粉末をその輝度を低下させることなくセラミックス化し, これを基板兼発光層としたエレクトロルミネッセンス(EL)素子を開発し, 直流あるいは交流の低電圧で高輝度発光を示す安価な平面パネル形ディスプレイならびに各種平面可視光源を実現しようとするものである. 本年度は, ZnS:Mnセラミックスを用いたEL素子において, 素子の高効率化ならびに長寿命化を目的に研究を進めた. またZnO:Zn(P15)蛍光体セラミックスを用いた素子の作成技術の確立と素子特性の評価も行った. 以下に本年度得られた成果を列挙すると 1)ZnS:Mnセラミックスの抵抗を制御するためのCuコーティングを粉末の状態で行い, その後セラミックス化するという手順で行うことが可能となり, その結果, セラミックス中に均一にCuを分散できるようになった. そのため, セラミックス全面に透明電極を蒸着することが可能となり(従来の方法では, セラミックス中のCu濃度に分布を生じ, セラミックスの内部より外側の濃度が多くなり, セラミックス全面に電極をつけると過大電流が流れるという問題があった), 結果として, 発光効率の向上(最大効率2.7lm/W)を図ることができた. 2)使用する蛍光体粉末の粒径がEL素子特性に影響を与えることが判った. 検討の結果, 粒径0.4μmが最適であることを明らかにできた. 3)セラミックス化の過程で, CS_2ガスによるZnSセラミックスの硫化を行うことにより, 高輝度発光を示す素子を再現性良く作成できるようになり, 寿命の問題について検討できるようなセラミックスEL素子を作成できるようになった. 現在, 長寿命化について実験中である. 4)ZnO:Zn(P15)蛍光体セラミックスを用いたEL素子の作成技術を確立できた.
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[Publications] T.Minami, S.orito, H.Nanto and S.TakataA THIN-FILM ELECTROLUMINESCENT DEVICE USING A CONVENTIONAL: Proceedings of sid. (1988)
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[Publications] S.Takata, T.Minami and H.Nanto: Journal of Luminescence. 40&41. 794-795 (1988)