1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61550048
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
難波 昌伸 九大, 工学部, 教授 (50037735)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
利光 和彦 九州大学, 工学部, 助手 (10180150)
納富 哲雄 九州大学, 工学部, 助手 (20037914)
山崎 伸彦 九州大学, 工学部, 講師 (70166635)
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Keywords | 非定常翼列 / 亜音速翼列 / 超音速翼列 / 三次元非定常流 / 吸音壁効果 / 定常負荷効果 / フラッター / 空力弾性 |
Research Abstract |
1.翼列の非定常空気力に及ぼす吸音側壁効果 振動する静翼列及び動翼列の非定常空気力については亜音速及び超音速のそれぞれの場合の計算プログラムを完成した。種々のパラメータを広範囲に変えた数値計算を実行し検討を行い、次のことが明らかとなった。吸音側壁の存在は非定常空気力の翼幅方向分布を非一様化する。一般に超音速翼列においては側壁音響アドミッタンスに対する非定常空気力仕事の依存性は亜音速翼列の場合に比べて大きくかつ複雑である。特に音響アドミッタンスの変化にともなう非定常空気力仕事が大きく変わるのはある有限のアドミッタンス領域に限られる。周方向変化を周方向最小波数の音響モードのみで近似するモデルは音響アドミッタンスが非常に小(剛壁に近い)か非常に大(自由表面に近い)の場合は良い近似と成りうるが、上記の有効影響変域では極めて不十分な近似にしか成り得ない。動翼列においては擾乱の周方向次数により吸音側壁面の感知する周波数が異なるため、周波数に依存する音響アドミッタンスの場合には、振動翼列に働く空気力が静翼列のそれと大きく異なる。2.翼幅方向に非一様な定常揚力を有する翼列の空力弾性 定常負荷をもつ振動翼の存在を種々の多重極特異点で表す二重線形理論モデルにおいて従来見落とされていた等価非定常湧きだし特異点を新たに取り入れ、二次元亜音速翼列の非定常空気力計算プログラムを完成した。また衝撃波反射点変位を考慮した二次元超音速翼列の非定常空気力計算プログラムも完成した。亜音速翼列において有限要素法による厳密計算結果との比較検討を行い、二重線形理論モデルが極めて有効な近似理論である事を明らかにした。これらのプログラムによる数値計算を実行し、翼列フラッター発生に及ぼす定常迎え角、厚み、及び反りの効果を定量的に明らかにした。
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[Publications] 難波昌伸: 日本機械学会論文集.
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[Publications] 難波昌伸: 日本機械学会論文集.
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