1986 Fiscal Year Annual Research Report
自由液膜流の乱流遷移現象の解明とこれを応用した液体微粒化法の確立
Project/Area Number |
61550135
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
東 恒雄 阪市大, 工学部, 講師 (40047329)
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Keywords | 乱流遷移 / 放射状液膜流れ / 境界層 / 微粒化 / 流れの安定性 / 自由液膜流れ / LDV流速計 / 臨界レイノルズ数 |
Research Abstract |
本研究課題は、円板に沿い放射状に流れて層流境界層型速度分布を発達させた液膜が円板周端を離れて自由液膜流れとなった際に、乱流遷移が生じ、液面が微細な波に覆われる現象を液体の微粒化に応用しようとするものである。昨年度申請の計画項目に即していえば、 1.自由液膜流れの安定性を計算し、乱流遷移が液膜内部のうず度分布の非一様性に起因していることが明らかになった。(1)自由液膜流れの層流速度分布を計算した。(2)半径方向に変化する速度分布形のいくつかに対して線形安定理論により流れの安定性を計算した。(3)計算結果と流れの観察による実験結果を比較した。(以上、項目1については機械学会論文集に2編に分けて投稿中)。 2.回転円板を用いて同質の乱流遷移を生じさせ、微粒化法への応用に着手した。現在、回転円板に沿う液膜の乱流遷移現象を解明しつつある。(1)遷移が生じる臨界レクノルズ数を調べるとともに高速度カメラによる写真撮影を行い、遷移のメカニズムを調べている。(2)乱流遷移に至る層流域のねじれ形速度分布をレーザー・ドップラ流速計により論べている。(3)ねじれ形速度分布の安定性を線形安定理論により計算しはじめている。
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