1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61550249
|
Research Institution | Seikei University |
Principal Investigator |
窪田 啓次郎 成蹊大, 工学部, 教授 (90054262)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
門馬 正 成蹊大学, 工学部, 助手 (70054393)
|
Keywords | カラー画像 / 帯域圧縮 / 均等色空間 / カラー記録 |
Research Abstract |
中間調を含むカラー画像情報を圧縮し伝送するため人間の視覚特性を重視した方式について開発研究を行なった。カラー画像中にある色情報が視覚的にどのように感じるかを利用した色彩情報の圧縮方式である。本研究ではカラー画像としてSIDBAのGirl,Couple,Aerialを用いた。 人間の視覚特性を考慮した均等色空間で、小さな領域の色差を表わすのによいと考えられている【L^*】【a^*】【b^*】表色系を用いて色情報の符号化を行なった。そして、【L^*】【a^*】【b^*】表色系の符号変換時のきざみ幅と【L^*】,【a^*】,【b^*】各成分の空間的処理(【a^*】【b^*】成分は【L^*】成分に比し4倍の面積)について符号量、画品質の面から検討を行なった。 量子化のきざみ幅は【L^*】成分を0.5から8きざみ、【a^*】【b^*】成分を1から16きざみまで変化させ、再構成画像について劣化尺度による5段階系列範ちゅう法で主観評価実験を行なった。画品質は【L^*】成分を0.5きざみ、【a^*】【b^*】成分を1きざみのとき平均評点3が得られた。さらに【L^*】成分を4きざみ、【a^*】【b^*】成分を8きざみまで変化させても平均評点はほとんど変化しないことが判った。平均評点3は「劣化が気になるが邪魔にならない」であり、そのときの符号量はSIDBAの3画像で0.995bit/pelであった。 一方、電子写真によるカラー記録には、C,M,Yの3色のトナーを用いて3回くり返し記録する方法はよく知られている。本研究では1回でカラー記録する方法について研究を行なったものである。静電記録紙にC,M,Yに対応して+2【V_1】,+【V_1】,-【V_2】の電圧を加えて帯電させ、3色同時に記録することを試みた。このとき+【V_1】,-【V_2】と対応する2色のトナーを適切に選べばかなりよい2色の記録を得ることができた。+2【V_1】,+【V_1】に対応するトナーについては材料など今後さらに研究を要する。
|