1986 Fiscal Year Annual Research Report
周波数微分ホログラムマトリクスによる新して超音波映像法
Project/Area Number |
61550277
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
中山 純一 京工繊大, 工芸学部, 助手 (40093356)
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Keywords | 超音波ホログラフィー / 周波数応答 / 周波数変調 / 反射計 |
Research Abstract |
コンピュータ制御による超音波実験システムを以下により実現した。 (1).ハードウェアの開発、周波数微分ホログラムマトリクスではFM変調波を送信する。そこでFM/AM標準信号発生器の出力を周波数変換する回路を開発して、送信系を構成していた。本方式の受信系は、キャリアーを位相検波し、サイドバンドを同期検波する。このため、位相検波器、同期検波器を製作し、これらをAD変換器と組み合せて受信系ハードウェアを構成した。 (2).制御及び信号処理ソフトウェアーの開発 上記FM/AM標準信号発生器及びAD変換器を制御するプログラムをBASIC言語を用いて開発した。また、測定した受信信号をディジタル処理し、その結果をグラフィクディスプレイするためのプログラムを開発した。 2.1次元の映像実験 研究の第1段階として、1次元の映像実験を行った。これは、送受波器から標的までの距離を測定するものである。1MHZ帯で256個の周波数を用いて、周波数微分ホログラムマトリクスを測定し、これをディジタル処理して標的の位置を求めた。実験結果から、送受波器間の不要なリーク信号が40dB以上抑圧できることが分かり、本方式の利点を確認することが出来た。また、理論的に予測されるのと同じ距離分解能が得られることが実験により確認できた。 3.本方式の可能性を示唆した光ファイバーに関する論文が学会誌に採録された。
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