1986 Fiscal Year Annual Research Report
建築内給水管路の動的設計のための非定常圧力損失の定式化に関する研究
Project/Area Number |
61550424
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
浅野 良晴 信大, 工学部, 助教授 (20140551)
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Keywords | 給水管径決定法 / 摩擦損失 / 圧力変動 / 流量変動 / デジタル計測 |
Research Abstract |
給水管路内の圧力損失はウィリアム・ヘーゼン公式を用いて計算されるが、これは一定流量が継続される場合であり、実在配管では一定流量が続くことは少いために多くの問題点が指摘されている。当該年度では次の研究実績があった。 (1)配管径25mm、32mm、40mm、50mmの水道用塩化ビニルライニング鋼管を使用して、直管路を組立てた。(4種類)そして末端に洗浄弁を設置して実験を行った。その開閉操作はパーソナルコンピュータであらかじめシミュレーションした結果にもとづく時系列を使い、自動操作した。そのプログラムの開発を行い、再現性のある実験が行なわれた。 (2)データ処理をプログラム上で行い、精度良くできることになった。 (3)流量変動と圧力変動との間で重図帰分析を行うための説明度数の選択を行い、さらに分析した結果、流量の変化率が圧力変動に大きく関与していることが明らかになった。 (4)来年度予定している実在配管に近い管路における実験に対しての検討課題として、配管各部での流速を注意して算出していく必要があること、また、設計上従来は許容されている器具の使用頻度に関して、必ずしも実験上は許容される範囲内にとどまっていられないこと等があげられている。 (5)動的設計のための非定常圧力損失の定式化に近づくものが当該年度の研究として得られたと確信しているので、来年度の実験に期待できる。
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Research Products
(1 results)