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1987 Fiscal Year Annual Research Report

建築の機能変容と修復・再生手法による寿命の適正化に関する研究

Research Project

Project/Area Number 61550439
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

柏原 士郎  大阪大学, 工学部, 助教授 (70029164)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 横田 隆司  大阪大学, 工学部, 助手 (20182694)
吉村 英祐  大阪大学, 工学部, 助手 (50167011)
岡田 光正  大阪大学, 工学部, 教授 (40028931)
Keywords建物の修復・再生 / 建物の寿命分布
Research Abstract

本年度は建築物の修復・再生手法に関する事例調査, 機能と空間構成の変容に関する調整, 寿命分布のモデル化に関する研究を行った. 内容の概要は以下のとおりである.
1.修復・再生手法に関する調査・修復・再生の手法を収集するために, 建築関連雑誌9誌より該当する事例を抽出し, データシートを作成した. 収集された事例は169件である. シートの内容は建物年代, 工事年代, 旧用途新用途, 修復・再生の要因, 修復・再生の手法などである. このシートを集計分析した結果, 修復や再生が行なわれる要因としては, 物理的要因, 社会的要因, 経済的要因が主要なものでその具体的内容がそれぞれ明らかになった. また, 修復・再生の手法としては, 保全型, 外部保存型, 増築型, 修復型, 改装型, 部材再利用型の6種類に分類され, 手法の用途別, 年代別の特徴などが明らかになった.
2.機能と空間構成の変容に関する調査:先に収集したデータシートをもとにして用途変更の有無に関する分析を行った結果, 最も用途変更の多いものは倉庫・工場, 次いで住宅, 商業施設等で, 逆に美術館, 教育施設は用途変更されにくい傾向がみられた. また, 用途変更された新しい機能としては, 美術館等の展示施設や商業施設が多くなる傾向がみられた.
3.建物の寿命分析のモデル化:公共建築を対象に現存建物の経過年数と廃棄建物の廃棄年数から建物の寿命分布を推定し, モデル化を行った. 用いた方法は, 累積ハザード法, 現存建物の経過年数の分布より推定する方法である. いづれの方法でも正規分布, 対数正規分布, ワイブル分布に高い適合度であてはめが可能であることが分かった. また, この推定モデルから, 公共建築物の寿命分布は, 10年から70年程度の間に広く分布するが, 平均値は32年前後であることが分かった.

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 柏原士郎: 建築と積算. 10. 18-23 (1987)

  • [Publications] 柏原士郎: 日本建築学会近畿支部研究報告集. 28. (1988)

URL: 

Published: 1989-03-20   Modified: 2016-04-21  

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