1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61550508
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
梅村 晃由 長岡技科大, 工学部, 教授 (90008821)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小島 陽 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (60016368)
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Keywords | 真空ダイカスト / ホットチャンバー / アルミニウム合金ダイカスト |
Research Abstract |
真空ダイカストとホットチャンバー化の開発は、いずれもが長い歴史を有するが、開発がそれぞれ独立に行われたため、ホットチャンバー真空ダイカストの開発は遅れていた。しかし、両者を結合することによって、むしろ問題が単純化され、単独にやったものより高い効果が得られることが予想された。特に本研究では、グーズネックなどのように機械的作動部分が直接溶湯に接触することを避け、真空とガス流の操作によって、溶湯が簡単な給湯管を通って炉からショットスリーブ内に送られる方法を開発するために、水による給湯模擬実験から始めた。今までに得られた結果および途中経過は以下のとおりである。 1.真空系と電磁弁およびそれらの制御回路とを組合わせた給湯模擬装置を作成した。これらの装置を用いて、真空度と流動の関係,吸湯開始および停止時の液面の運動挙動を明らかにし、「溶融金属管路開閉方法」および「真空ダイカスト法の注湯方法」で特許出願を行った。」2.実機試験を行うために、現有の型締力80Tonのダイカストマシンの整備を行ない、アルミニウム合金の標準試験片の作成を可能とした。 3.給湯模擬実験は、水に代えて、ウッドメタルなどの低融点合金さらに、アルミニウム合金へと実験を発展させる予定であったが、セラミックス給湯管等の入手が遅れ、現在実験準備中である。 4.給湯模擬実験をアルミニウム合金について行ない、その後現有ダイカストマシンに給湯装置を装着し、実機試験を行う予定である。 5.実機による製品の作成を行ない、製品の材料評価から、普通法による製品との比較を行ない、給湯装置の改善改良をはかる。
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