1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61550523
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
関 史江 東大, 工学部, 助手 (20114572)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 邦夫 東京大学, 工学部, 助教授 (20010803)
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Keywords | 結晶集合組織 / 結晶化熱処理 / 極点図 |
Research Abstract |
セラミック材料における結晶集合組織制御の基礎研究として、BaO-【Fe_2】【O_3】-【B_2】【O_3】 3元系酸化物を急冷凝固法により非晶質とし、熱処理によって結晶化させ、このとき生成する結晶集合組織をX線回折により測定した。 試料:BaO-【Fe_2】【O_3】-【B_2】【O_3】 3元系の20-60% BaO,5-40% 【Fe_2】【O_3】,60-95% 【B_2】【O_3】(モル分率)のフェライトを単ロール法により急冷して、薄膜非晶質を作製した。 アモルファスの結晶化熱処理:1)作製した非晶質の示差熱分析結果に基き、ガラス遷移温度Tg及び結晶化温度Txの前後で均熱等温処理を行なった。2)片端を水冷した炉中で、温度勾配をつけ熱処理を行なった。 結果:1)等温熱処理により、低温域でBaO+【B_2】【O_3】が同定された。中温域では、Ba【Fe_(12)】【O_(19)】マグネトプランバイト型磁性相が、高温域では【Fe_2】【O_3】相が同定された。2)温度勾配下熱処理により、一方向に揃った組織が光顕で観察された。 一方向に結晶化したセラミック材料が得られれた。次年度はX線極点図の測定のために、試料形状を改良する、と共に温度勾配をつけた熱処理方法を考察する。 非晶質セラミックの結晶化による結晶集合組織の形成について実験結果をまとめる。
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