1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61550525
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
立沢 清彦 東大, 工学部, 助手 (70013729)
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Keywords | 複合粉末 / メッキ粉末 / 無電解メッキ / 焼結合金 / Fe-Ni-P / Fe-Ni-B / 焼結課程 / 機械的性質 |
Research Abstract |
1.Fe-Ni-P複合粉末に関する研究 1-(1)焼結過程 Fe粉末にNi-Pをメッキした複合粉末を作製し、その圧粉体の焼結過程を研究した。その結果、メッキ層中のP含有率が共晶組成(11%P)以上のFe-Ni-P圧粉体はFe-Niメッキ粉末圧粉体より焼結が促進されることを示し、またその焼結促進機構についても明らかにした。これらの成果は、論文にまとめ、現在印刷中である。 1-(2)機械的性質 Fe-Ni-P複合粉末を用いた焼結合金の機械的性質について研究し、本焼結合金は混合粉末を用いた同種焼結合金に比べて高強度・高延性であることを示し、この原因は複合粉末特有の複合組織によることを明らかにした。これらの成果は、論文にまとめ投稿した。 2.Fe-Ni-B複合粉末に関する研究 2-(1)焼結過程 Fe粉末にNi-Bをメッキした複合粉末を作製し、その圧粉体の焼結過程を研究した。その結果、Ni-Pと同じ共晶型状態図を示すNi-BをメッキしたFe-Ni-B圧粉体はFe-Ni-Pと同様に焼結が促進されることがわかった。この成果は、粉体粉末冶金協会秋季大会(1986年11月)において発表した。現在はB添加量を増やすために、メッキ法を改良中である。 2-(2)機械的性質 Fe-Ni-B複合粉末を用いた焼結合金の機械的性質について予備実験を行ったが、2-(1)と同様にB添加量を増加させることが現在の課題である。
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Research Products
(2 results)