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1986 Fiscal Year Annual Research Report

黒鉛-金属層間化合物の触媒化学的研究

Research Project

Project/Area Number 61550595
Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

土屋 晋  山口大, 工学部, 教授 (10016719)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 今村 速夫  山口大学, 工学部, 助教授 (60136166)
Keywords黒鉛一金属層間化合物 / 触媒 / n-ブテンの異性化 / 1-オレフィンの競争異性化 / 1-オレフィンの競争水素化 / 黒鉛-アルカリ金属層間化合物
Research Abstract

黒鉛一金属層間化合物は金属と黒鉛の間に電荷移動がおこるため、もとの構成成分物質がもたない特性を有する。本研究では、黒鉛一金属層間化合物のうち、【KC_(24)】,Rb【C_(24)】,Cs【C_(24)】を合成しその触媒活性及び選択性を検討した。1.黒鉛-アルカリ金属層間化合物の調製
それぞれの調製法を検討した。得られた物質はX線回析により同定した。
2.黒鉛-アルカリ金属層間化合物の触媒作用
(1)n-ブテンの異性化
1-ブテン,シス-2-ブテン,トランス-2-ブテンの単独異性化を行なった。反応は原系ブテン圧に1次で進行し、二重結合移行とシス-トランス異性化がおこったが、骨格異性化は認められなかった。黒鉛及びアルカリ金属には、この条件下では異性化活性はない。したがって、この結果は層間化合物の生成によるものである。n-ブテン異性化の6個の反応経路の相対速度定数を求めた結果にもとづき、ネットワーク解析を行なった。いずれもシス凸型プロフィールで塩基触媒の特徴を示した。
(2)1-オレフィンの競争異性化
1-ブテン,1-ペンデン,1-ヘキセン,3-ヌチル-1-ブテン,2,3-ジメチル-1-ブテンの競争異性化反応を行なった。いずれの層間化合物においても、n-オレフィンは炭素数が増すにしたがい反応しやすくなっているが、分枝オレフィンではメチル基置換する度合が大きくなると炭素数が増えてもむしろ反応しにくくなり、分子篩効果が元唆された。
(3)1-オレフィンの競争水素化
エチレン,プロピレン,1-ブテン,1-ペンテン,3-メチル-1-ブテンの競争水素化においても分枝オレフィンは直鎖のものより反応しにくく、分子篩効果が示唆された。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] S.TSUCHIYA,: Technology Reports of The Yamaguchi University. 3. 399-408 (1986)

  • [Publications] 土屋晉: "化学工学シンポジウムシリーズ13 触媒技術の新しい展開" 化学工学協会, 150 (1987)

URL: 

Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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