1986 Fiscal Year Annual Research Report
ピロロフェノチアゾン系化合物およびその関連化合物の合成に関する研究
Project/Area Number |
61550615
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
南谷 晴子 名古屋工大, 工学部, 助教授 (90023100)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前川 悦朗 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (00024141)
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Keywords | ピロロフェノチアゾン / ピラゾロフェノチアゾン / アザピロロフェノチアゾン / アザピラゾロフェノチアゾン / アザベンゾフェノチアゾン / 2H-イソインドール-4,7-ジオン / 2H-インダゾール-4,7-ジオン |
Research Abstract |
研究実施計画に従ってピロロ-、ピラゾロ-およびベンゾ-フェノチアゾン誘導体を合成した。先づミュンヘノン型およびシドノン型メソイオンとp-ベンゾキノン類との1,3-双極性付加環化反応により2H-イソインドール-4,7-ジオン類(A)ならびに2H-イソダゾール-4,7-ジオン類(B)を合成した。AおよびBと2-アミノチオフェノールはらびに3-アミノピリジン2〔1H〕チオン類との縮合環化反応により目的のピロロ-およびピラゾロ-フェノチアゾン誘導体を合成できたが、この反応で生成する異性体の割合を検討するために科研費で購入した高速液体クロマトグラフは大変有効であった。 また、ナフトキノン誘導体と3-アミノピリジン-2-チオン類との縮合環化反応で得られる5H-ベンゾ-8-アザフェノチアゾン誘導体の合成においても、得られる異性体生成比がナフトキノン誘導体の置換基の種類によって異なる。これら異性体の分離確認に高速液体クロマトグラフは大きな役割を果した。 その成果は下記の口頭発表ならびに裏面の投稿論文に示した通りである。 1.ピロロ-、ピラゾロ-およびベンゾフェノチアゾン誘導体の合成 南谷晴子・康文兵・鬟谷要・植野禎夫・前川悦朗 第18回複素環化学討論会(昭和61年10月) 2.7-アザピロロおよび7-アザピラゾロフェノチアゾン誘導体の合成 南谷晴子・鬟谷要・植野禎夫・前川悦朗 日本化学会第54春季年会(昭和62年4月) 3.8-アザベンゾ〔a〕フェノチアゾン誘導体の合成 康文兵・南谷晴子・植野禎夫・前川悦朗 同上
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 南谷晴子,鬟谷要,前川悦朗,江口昇次,近藤一元: J.Heterocyclic Chem.24. (1987)
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[Publications] 南谷晴子,鬟谷要,植野禎夫,前川悦朗: J.Heterocyclic Chem.
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[Publications] 南谷晴子,康文兵,植野禎夫,前川悦朗: J.Heterocyclic Chem.