1986 Fiscal Year Annual Research Report
界面を多フッ素化修飾したミセル,二分子膜の合成と光化学反応場としての機能
Project/Area Number |
61550624
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
井上 晴夫 都立大, 工学部, 講師 (90087304)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 晴夫 東京都立大学, 工学部, 講師 (90087304)
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Keywords | フッ素化界面活性剤 / フッ素化電子キャリヤー / ペルフルオロアントラキノン / ミセル / 二分子膜 / 光電子伝達反応 |
Research Abstract |
研究計画の根幹となる多フッ素化電子キャリアー,多フッ素化界面活性剤を合成した。 1.多フッ素化電子キャリヤーの合成(1),多フッ素化電子キャリアー合成の出発物質となるペルフルオロアントラキノンをテトラクロロ無水フタル酸-フッ化カリウムから一段合成した。(2),得られたペルフルオロアントラキノンをスルホン化し水溶性電子キャリヤーを合成した。(3),ペルフルオロアントラキノンをアミノ化し、可視光感受性のアミノプルフルオロアントラキノン類を合成した。(4),アミノフルオロアントラキノンをさらにスルホン化することにより、水溶性の可視光感受性キャリヤー合成に着手している。 2.多フッ素化界面活性剤の合成(1),炭化水素-フルオロカーボン,両親媒性界面活性剤を長鎖アルキルジアミンをペルフルオロアルキル化して合成した。(2),ペルフルオロアルキル基の炭素数が1,2,3,8の〓についてて、さらに4級化し水-フルオロカーボン両親媒性界面活性剤を合成した。 62年度は以上の合成した電子キャリヤー群,多フッ素界面活性剤をもとに以下の手順で研究を進める予定である。 (1)多フッ素化電子キャリヤーの基礎的光化学挙動の検討。(2),多フッ素化界面活性剤のミセル,ミクロエマルジョン,二分子膜形成の検討。 (3),多フッ素環境下における高効率電子伝達系の組み立て。(4),新しい反応場としての多フッ素化界面の特性についての検討。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Haruo INOUE: J.Chem.Soc.,Perkin Trans.2. (1987)
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[Publications] Haruo INOUE: J.Chem.Soc.,Perkin Trans.2. (1987)