1986 Fiscal Year Annual Research Report
キノン誘導体の新規合成法の開発と機能の開拓に関する研究
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61550641
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
吉田 勝平 高知大, 理学部, 助教授 (30036595)
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Keywords | アントラキノン誘導体 / 5,8-キノリンジオン誘導体 / アミノ化 / アリール化 / 機能性色素 / 金属キレート / 光アミノ化 / 光ヒドロキシル化 |
Research Abstract |
1.金属キレート錯体形成によるキノン芳香核の活性化を利用し、機能性有機材料として利用可能な種々のキノン誘導体の新規な合成法を開発した。 (1).1.5-ジアミノアントラキノンとアルキルアミンをコバルト(【II】)塩存在下で反応させることにより、アルキルアミノ基が直接的にアントラキノン核に導入された2(および4)-アルキルアミノ-1.5-ジアミノアントラキノンが得られる簡便合成法を開発した(Chem,Express,【1!_】,595(1986)で報告)。 (2).キノリン-5.8-ジオンと種々の脂肪族および芳香族アミン類を金属塩存在下で反応させることにより、6位を選択的にアミノ化およびアリール化できることを見い出した。また、得られた誘導体は金属イオン存在下で特異的な可視スペクトル変化を示すことから、機能性色素としての利用が期待できるとの知見を得た。(日化第53秋季年会3G29(1986)で報告、また合成については現在(1987,3月)Chem.Lett.誌に投稿中である)。 (3).1.5-ジヒドロキシ-および1-ヒドロキシ-2-メトキシ-アントラキノンを用い銅(【II】)塩存在下でアルキルアミンと反応させることにより、アルキルアミノ基がアントラキノン核に直接的に導入された種々の化合物を合成することができることを明らかにした。また、1.8-ジヒドロキシアントラキノンの同条件下の反応では、右に示したような反応が収率良く進行することを見い出した(日化第53秋季年会3G28(1986)で報告、現在論文執筆中)。 2.種々のアミノアントラキノン類およびそのアシル誘導体にアミンと溶存酸素存在下で光照射を行うことによっても選択的にアルキルアミノ基あるいは水酸基をアントラキノン核に直接導入することができることを見い出しているが、研究はまだ進行中である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Katsuhira YOSHIDA: Chemistry Express. 1. 595-598 (1986)
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[Publications] Katsuhira YOSHIDA: Chemistry Letters. (1987)
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[Publications] Katsuhira YOSHIDA: Bull.Chem.Soc.Jpn.,.