1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61550689
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
大谷 茂盛 東北大, 工学部, 教授 (00005183)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 隆利 東北大学, 工学部, 助教授 (60111259)
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Keywords | 微粉炭 / 燃焼 / 数値解析 / モデル化 / 層流 / ふく射伝熱 / 窒素酸化物 / 燃焼速度 |
Research Abstract |
1.研究実施計画(1)同一燃焼条件下で微粉炭の燃焼ガス温度分布・ガス組成の石炭種による相違を検討する。(2)層流燃焼炉において流動・揮発化・燃焼過程を定式化し、微粉炭燃焼シミューレーション法を開発する。(3)開発した解析法を他所の燃焼炉による実験結果と比較・検討する。 2.研究成果 (1)微粉炭の燃焼実験(内径300X長さ2500mmの層流炉)により4種の石炭を用いて燃焼特性の測定を行い、石炭種毎の燃焼解析が可能となった、(2)微粉炭の燃焼シミュレーションにおいては、揮発化過程において石炭種の特性を区別し得る並行反応モデルを用い、チャー燃焼も同時に生じるとし次の様な結果を得た;イ.ふく射伝熱においては粒子群と壁面間よりも粒子群と粒子群間(フラックス法)を考慮し、壁面からの熱損失は内壁よりも外壁温度を一定とし、粒径分布は可及的に細分し数値解析した所、実験値と良好に一致した。ロ.【NO_x】については、Thermal 【NO_x】よりもFuel 【NO_x】が大きく影響し、Fenimoreの方法に従えば実験と適合した。(3)本シミュレーション法を他の機関の燃焼実験結果にも適用し、その有効性を確認した。 3.設備・備品の利用状況 以上の燃焼シミュレーションにおいては、微粉炭の流速及び位置,燃焼反応速度,ふく射伝熱量が粒径分布毎に行う必要があり、計算量も多く、購入した音響カプラ並びにプリンタ等多用し、解析を行っている。
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[Publications] M.Sato;J.Fukai;T.Miura;S.Ohtani;T.Murayama;H.Matsuoka: International Symposium on Coal Combustion. (1987)
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[Publications] 佐藤昌広,梁川甲牛,三浦隆利,深井潤,大谷茂盛,村山孝司,松岡秀一: 第24回燃焼シンポジウム前刷集. 181-183 (1986)