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1986 Fiscal Year Annual Research Report

植物培養細胞及び細胞内器官の増殖制御機構の解析

Research Project

Project/Area Number 61560005
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

中村 千春  神戸大, 農学部, 助手 (10144601)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小野 一  神戸大学, 農学部, 教授 (40031166)
Keywords植物培養組織と細胞 / 増殖と分化 / 核と細胞内小器官 / 植物ホルモン / オーキシン受容体
Research Abstract

以下の実験は全てタバコ培養細胞を用いて行なった。イ.細胞増殖と核タンパク質の変動:細胞の生鮮重・数・分裂頻度に基づき細胞増殖の誘導期・対数増殖期・定常期を決定し、各々の時期にある細胞から核を分離して核タンパク質をSDS電気泳動法により解析し以下の結果を得た。(1)定常期に特異的なタンパク分子種が存在する。(2)誘導期から対数増殖期にかけて増加するタンパク質分子種が存在する。現在、ヒストン及びノンヒストンタンパク質の分離を通じて細胞増殖サイクルの移行に伴ない量的に変動する上記タンパク質分子種の解析を二次元電気泳動法により行なっている。今後は異なる増殖サイクルを示す培養株について同様の実験を行ない、核タンパク質と増殖サイクルとの関係を更に詳しく調らべる。
2.細胞増殖とミトコンドリア増殖の関係:各増殖時期にある細胞の呼吸性を調査し以下の結果を得た。(1)細胞の呼吸活性は誘導期を経て増加し対数増殖期にピークに達し定常期に向かって減少する。(2)培養細胞の呼吸はシアン耐性鎖の高い活性によって特徴づけられる。今後は、呼吸調節能のあるミトコンドリアの分離法を更に検討すると共に、分離ミトコンドリアのタンパク質について核タンパク質と同様の解析を行なう。
3.膜結合型オーキシン受容体:オーキシン耐性株を含む培養株4株を用いて以下の結果を得た。(1)オーキシン受容体はオーキシンと共にサイトカイニンによる調節を受けている。(2)受容体と根に特異な酵素活性との相関から受容体が根の形態形成に関与する可能性が示された。(3)オーキシン耐性株は受容体を欠いた変異株である。受容体の可溶化に成功したので、今後はアフィニティークロマトグラフィー等による精製を試みる。受容体の生理機能についてはアグロバクテリウムによる形質転換株を用いて、細胞の分化状態と受容体の活性との相関を通じて更に詳しく解析を進める。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] C.Nakamura: PLANTA.

  • [Publications] C.Nakamura: Plant Cell Physiology.

URL: 

Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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