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1986 Fiscal Year Annual Research Report

暖地型イネ科牧草の低温期における光合成速度と越冬性との関連

Research Project

Project/Area Number 61560016
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

伊藤 浩司  宮崎大, 農学部, 助教授 (40011895)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 沼口 寛次  宮崎大学, 農学部, 助手 (40040985)
猪ノ坂 正之  宮崎大学, 農学部, 教授 (90040807)
Keywords暖地型イネ科牧草 / 越冬性 / 遮光処理 / 低温下の光合成能力 / 光合成の抑制 / 葉緑体の破壊 / 非構造性炭水化物濃度
Research Abstract

熱帯原産の暖地型イネ科牧草(【C_4】-植物)の越冬性は、我が国西南暖地における粗飼料生産上の大きな問題点の1つである。しかし、【C_4】-植物の低温下における光合成の実態は末だ充分には明らかでなく、越冬前後の光合成速度と越冬性との関連も明らかでない。このことから、宮崎の低地で、冬の間も株の一部に緑葉を維持するダリスグラス及びマカリカリグラスについて、冬の低温期における光合成速度の日変化を調べるとともに、低温期の遮光処理による光合成抑制と越冬性との関連を明らかにする目的で実験を行なった。越冬後の生育については、現佐調査中であるが、これまでに得られた結果の概要は以下のとおりである。
両草種の遮光区及び対照区とも、夜温が5〜6゜C以下に低下すると、翌日の光合成が抑制される。この抑制は、夜明けから正午頃にかけて次第に解除されるように見受けられるが、夜温が低いほど抑制は強く、日中の気温が高いほど解除は早い。また、遮光が強いほど抑制は弱い。両草種とも、遮光処理開始当初は、遮光が強いほど光合成速度は低くなり、植物体各部の非構造性炭水化物濃度が低下する。従って、この時期の降霜による葉の損傷及び光合成能力の低下は遮光が強いほど大きい。しかし、遮光区及び対照区とも、降霜の影響は次第に弱まり、耐霜性が強まるように見受けられる。非構造性炭水化物濃度からみると、耐霜性は対照区が最も強いと推察されるが、1月から2月にかけての気温最低期になると、光合成能力の区間差は殆んど消失する。このことは、前逑の遮光が強いほど低夜温による光合成の抑制が弱いこととともに、低温下では、強光ほど葉緑体の破壊が進み易いことを示唆し、今後の研究課題の1つである。
春の再生開始に伴なう光合成能力の増大は、両草種の各区とも、ほぼ同程度である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 伊藤浩司,他: 日本作物学会紀事.

URL: 

Published: 1988-11-10   Modified: 2016-04-21  

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