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1986 Fiscal Year Annual Research Report

バイオサイエンス的手法による果樹の育種年限短縮に関する研究

Research Project

Project/Area Number 61560041
Research InstitutionOsaka Prefecture University

Principal Investigator

湯田 英二  阪府大, 農学部, 助教授 (20081482)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 堀内 昭作  大阪府立大学, 農学部, 助手 (80081545)
松井 弘之  大阪府立大学, 農学部, 助手 (90081546)
Keywords育種 / 花芽分化 / 内部成分 / ジベレリン
Research Abstract

種子の発芽を促進し、育種年限の短縮をはかる目的で、休眼の導入及び幼胚培養法について、ブドウの種子を材料に用い検討した。その結果、種子中のアブシジン酸含量と休眼とは密接に関係していることが明らかとなった。また、Murashige-Skoogの培地(蔗糖3%.寒天0.8%)で胚のみ培養したところ、かなり早期の幼胚でも実生化が可能であった。このことは、交雑によって種子が穫得しがたいものでも容易に交雑実生が得られる可能性を示している。
枝梢内成分と花芽形成との関連を甘夏の着果枝と無着果枝を用いて調査した。着果枝では翌年全く着花しなかったが、無着果枝では良好は着花を認めた。無着花果枝の生理的花芽分化期を経時的に摘葉処理を行うことにより推定したところ、11月上旬〜2月上旬と思われた。無着果枝と着果枝のタンパク質含量の消長は、葉中では無着果枝の方が着果板より常に含量が高く、季節的変化は少なかった。また、枝梢中では無着果枝で生理的花芽分化期開始期に急増したが、着果枝では含量が低く経時的変化はみられなかった。葉中のアミノ酸含量は着果の有無による差は顕著でなかった。枝梢中では生理的花芽分化期中、無着果枝の含量が着果枝の含量より高かったが、その差はタンパク質ほど大きくなかった。なお、全糖及びデンプン含量は着果の有無による差はあまり認められなかった。次に、内生ジベレリン様物質の活性を調べたところ、着果枝,無着枝とも春季に活性が高く、秋から冬季には活性が低下したものの、着果枝の方で活性が高かった。
無着果枝にジベレリン【A_3】,ベンジルアデニンを処理し翌年の着花とタンパク質・アミノ酸含量を調べた結果、ジベレリンは著しく着花を抑制し、ベンジルアデニンは若干促進した。枝梢中のタンパク質・アミノ酸含量はジベレリン処理により両者が急減し、特に、タンパク質含量の急減が著しかった。

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Published: 1988-11-10   Modified: 2016-04-21  

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