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1986 Fiscal Year Annual Research Report

牛乳中のガングリオシドを含むスフィンゴ糖脂質の化学構造と分子種の解析

Research Project

Project/Area Number 61560079
Research InstitutionObihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine

Principal Investigator

伊藤 精亮  帯広畜産大, 畜産学部, 助教授 (30003099)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大西 正男  帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (90109520)
Keywordsスフィンゴ糖脂質 / モノグリコシルセラミド / ジグリコシルセラミド / ガングリオシド / スフィンゴイド
Research Abstract

1.スフィンゴ脂質の収量:牛乳20lからのスフィンゴ脂質の収量は1.1gで、スフィンゴミエリン(SPM),モノグリコシルセラミド(【G_1】CM),ジグリコシルセラミド(【G_2】CM)およびガングリオシドの割合は、ほぼ69:10:20:1であった。
2.脂肪酸組成:スフィンゴ脂質全体を通して主要な構成脂肪酸は【C_(20)】〜【C_(24)】の飽和酸で、とくに【C_(23)】の存在が特徴的であった。また【G_1】CMと【G_2】CMには2-ヒドロキシ脂肪酸も検出された。牛乳中のガングリオシド(G【M_3】とG【D_3】)の脂肪酸組成についてはKeenanおよびKaungの報告があるが、今回の結果はそれらのパターンとは異なっていた。
3.スフィンゴイド組成:主要なスフィンゴイドは各スフィンゴ脂質に共通で、【C_(18)】-スフィンゲニン(【h_2】18:1)が最も多かった。その他【h_2】16:1,16-メチル-【h_2】17:1,【h_2】16:0および17-メチル-【h_2】18:1などが認められた。直鎖型と分枝型の割合は、ほぼ9:1であった。
4.スフィンゴミエリンの分子種:SPMをホスホリパーゼCで処理して得られたセラミド(CM)をGC-MSに供した結果、8個のピークが検出された。これらのピークのマスクロマトグラフからSPMを構成するCM基の分子種は、炭素数32から42までの分子種群が認められ、とくに炭素数39から42までのものが70%以上を占めていた。この中で主要なタイプは【h_2】18:1-【C_(23)】:0,【h_2】16:1-【C_(23)】:0,【h_2】18:1-【C_(16)】:0および【h_2】18:1-【C_(22)】:0であった。
5.牛乳スフィンゴ脂質の分子種:牛乳の各スフィンゴ脂質の脂肪酸組成およびスフィンゴイド組成が高い類似性を示すことから、牛乳スフィンゴ脂質の構造は、SPMとほぼ同様の共通のCM基を有することが示唆された。またガングリオシド画分の微量の2つのスボットについては分析できなかった。今後は、これらの成分についてもさらに解析を進めたい。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Seisuke Ito: Biochim.Biophys.Acta.

URL: 

Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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