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1986 Fiscal Year Annual Research Report

組織培養法による抵抗性マツの苗木生産に関する研究

Research Project

Project/Area Number 61560164
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

福田 忠徳  名大, 農学部, 助手 (10023441)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 金光 桂二  名古屋大学, 農学部付属演習林, 教授 (10012064)
Keywordsマツの材線虫病 / マツの組織培養 / 苗木の大量生産 / 試験管大量増殖 / 小植物体の再生 / 不定芽・不定根の誘導
Research Abstract

天然生無抵抗性クロマツとアカマツの種子から無菌的に摘出した胚および胚の子葉部と胚軸部,発芽したシュートの切断器官部を、無菌条件下・寒天培地上で培養し、不定芽・不定根の誘導,小植物体の再生・増殖を試みた。培地はGresshof & Dog(GD)修正培地を基本とした種々の濃度の培地を使用し、培養はすべて14時間光周期,温度21℃,照度6000〜9000ルックスで行なった。その結果、これまでに以下の成果が得られた。
(1)種子から胚を無菌的に摘出する操作は、90%以上の成功率で行なう技術が確立された。
(2)胚の子葉部と胚軸部の培養は無機栄養素,NAAおよびBAP濃度がそれぞれ基本GD培地の2/3倍,1/2倍,1/5倍の組み合せの時、不定芽・不定根の誘導が観察された。
(3)不定芽を誘導した後、BAPを含まない培地へ移植する処理は不定芽の目立った生長がなく、その効果は明瞭でなかった。
(4)摘出した胚を2分して培養する方法はGD無機栄養素2/3倍・BAP2/5倍培地からBAPを含まない前記培地へ移植するのが有効であった。
(5)発根の誘導は根の原基が生成している場合は活性炭入培地が有効であっだが、そうでない場合は逆に生長を阻害することがわかった。
(6)発芽した種子を一定期間培養し、或程度生長したシュートの根部を除去した後、シュートの部分を2分,輪切りおよび株分けなどの処理を行なったが、この処理による発根の効果は観察されなかった。
(7)上記のいずれの処理においても、発根を生じたものは寒天入培地よりバーミキャライト培地に移植する方が有効であった。
(8)カルスの増殖には活性炭入培地より活性炭無培地の方が有効であった。

URL: 

Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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