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1988 Fiscal Year Annual Research Report

学習放流魚群の回収に関する基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 61560209
Research Institution東京水産大学

Principal Investigator

井上 実  東京水産大学, 水産学部, 教授 (20017007)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 有元 貴文  東京水産大学, 水産学部, 助教授 (20106751)
Keywords学習放流魚群 / 聴覚刺激 / 視覚刺激 / 音響 / 回収実験
Research Abstract

〔目的〕聴覚刺激である音響と視覚刺激であるスクリーンを併用して、イシダイとマダイに学習付けを行い、学習魚群をこれらの刺激により回収することの可能性について基礎的実験を行った。
〔方法〕 実験はマダイ(平均尾叉長181.3mm、86尾)では昭和63年6月13日から9月9日まで、マダイ(63.0mm、200尾)では8月24日から10月15日まで本学坂田実験実習場で行った。実験ははじめ室内水槽(180×90×70mm)において学習付けを行い、その後環境変化による学習魚群の影響を確かめるため、屋外水槽(18×8×1.3m)に移して学習実験を続けた。室内水槽で用いたスクリーンは直径60cm、高さ35cmの針金製の円筒体であり、10本の支柱には白黒の縞模様をつけて視認性を高めた。音響装置及び屋外水槽での実験装置は昨年と同様である。学習訓練の観測手順は昨年と同様とし、イシダイでは第1次から第6次、マダイでは第3次まで行った。学習効果の検定実験は実験水槽の変換の他、音響・スクリーンの効果及び屋外水槽内に網を設置し、魚群を取り巻く環境を変えて行った。〔結果〕 室内水槽での実験はイシダイでは2日目、マダイでは3日目より観測中連続してスクリーン内に滞留するようになったが、刺激への馴化とともに狭い水槽内に多くの実験魚が入っていることが影響していると思われた。大型水槽へ移した後、イシダイ、マダイは共に学習訓練を開始するとスクリーン及び音響刺激により数時間後には集群するようになった。実験水槽の変換を行った実験では、スクリーン及び音響の刺激により集群するまでにイシダイでは約1日を要したが、マダイでは網内という条件を付加したにもかかわらず1〜2時間であった。したがって、マダイはイシダイと比較すると環境変化による影響は少ないと思われた。また、スクリーン効果はイシダイに対して顕著であった。

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Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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