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1987 Fiscal Year Annual Research Report

土地改良事業計画の効果計量分析システムの開発研究

Research Project

Project/Area Number 61560247
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

竹谷 裕之  名古屋大学, 農学部, 助手 (10023491)

Keywords土地改良 / 直接効果と間接効果 / SD手法 / 資源利用 / シミュレーション
Research Abstract

土地改良事業は一般に農業生産や農家経済に及ぼす直接的効用のほか, 食糧の安定供給や供給コストの低下, さらには地域経済の発展など種々の間接的効用をもたらす. これら間接的効用も含め, 事業効果の総合的計測手法を開発することが本研究の目的である. ところでこの事業効果は事業の種類によって異なり, また水田地帯, 畑地帯などの地帯差によってもその現われ方が異なる. 昨年度は水田地帯の圃場整備事業を対象にして検討した. 本年度はそれを参考にしながら, 畑地帯である群馬県嬬恋村の国営農地開発事業を対象にして, 先年構築したモデルの適応性を検討した.
シミュレーション作業を若干残しているが, これまでの出力結果からみた農地開発事業の経済効果の特徴は
1.農地開発による増反がキャベツ生産の飛躍的発展をもたらし, 生産効果を際立ったものにするとともに, 生産農家の規模拡大を通じてコスト低下効果を発現させ, 合わせて構造効果として大規模経営を大量形成した.
2.大規模な専業経営は大型機械の導入と集出荷施設, 予冷施設の整備等, 私的ならびに社会的固定資本投資を伴って実現した. これら投入財の生産部門に与えた後方関連誘発効果は生産効果の3割ほどにあたる. また農業所得の増大が地域経済を活性化し, 過疎を抑制, 人口定住を可能にするなど, 前方関連誘発効果も著しい.
3.反面, キャベツ生産への特化は深刻な連作障害を招来し, 品質悪化による低価格化ならびに生産や経営の不安定化問題を惹起している. 長期的にはこれらが生産効果, コスト低下効果の発現を相当に制約することになる.
なお, 本年は上記研究に関連し, スペイン, フランス, 西ドイツの土地基盤整備投資が生産面の効果だけでなく, 地域開発, 地域保全面の効果を重視していることも調査検討した.

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 竹谷裕之: 農業土木学会誌. 54-9. 11-17 (1986)

  • [Publications] 竹谷裕之: "矢作川下流域における土地改良投資の経済効果の総合的計測" 東海農政局木曽川水系総合農業水利調査事務所, 147 (1987)

URL: 

Published: 1989-03-20   Modified: 2016-04-21  

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