1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61560292
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
雑賀 優 岩手大, 農学部, 助教授 (10183360)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩根 和夫 岩手大学, 農学部, 助手 (60003795)
渡辺 潔 岩手大学, 農学部, 教授 (90003756)
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Keywords | 牧草育種 / オーチャードグラス / 家畜増体量 / 家畜生産性 |
Research Abstract |
約50aの試験圃場に、供試6品種(オーチャードグラス 4,トールフェスク,ペレニアルライグラス各1)を3反復乱塊法で試験区を配置し、昭和61年5月23日に播種した。しかし、その後の気象が降雨の後高温乾燥が続く最悪の条件となり、精密な調査に耐えられる圃場とならなかったため廃棄し、同年8月28日に再び同一配置で試験区を造成した。設置が約3カ月遅延したため、当初61年中に予定していた予備放牧が中止となったが、昭和62年から開始する予定の試験家畜の放牧には支障ない。 昭和62年は、5月中旬から放牧を開始する。供試家畜としてめん羊を用い、家畜個体間の誤差を最小限に抑えるために3頭を1群として各試験区に割り当て、さらに群間の誤差を抑えるために、1カ月ごとに別の試験区に移動する輪換放牧の形式をとる。放牧開始時、各移牧期、放牧終了時に供試家畜の体重測定を個体ごとに行い、試験区ごとの増体量を調査する。同時に、牧草の収量調査及びサンプリングを行い、消化率の推定、可溶性炭水化物、蛋白質等主要成分並びにマグネシウム,カルシウム,カリウム等無機成分の分析も併せて行う。 得られたデータを解析し、品種の相違が家畜生産性に及ぼす影響を明らかにすると共に、家畜生産性に関与する要因の究明を重回帰分析、主成分分析等の多変量解析法によって行い、最終的には、牧草の品質改良のための効率的な育種法を考察する。 本年度は具体的なデータをとるまでに至らなかったが、草地試験場及び東北大学農学部へ足を運び、主として海外研究機関刊行物に掲載されている牧草品種と家畜生産性に関連した文献を収集した。これらの文献は、試験方法の改善及びデータ解析方法を検討する上で役立つものと思われる。
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