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1986 Fiscal Year Annual Research Report

卵白オボムチンの糖鎖構造の解析

Research Project

Project/Area Number 61560321
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

伊藤 敞敏  東北大, 農学部, 助教授 (80005610)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 菅原 弘  東北大学, 農学部, 技官(教務職員) (80089797)
Keywordsオボムチン / カラザ
Research Abstract

オボムチンの糖鎖の解析にあたっては、まずオボムチンを純粋に単離し、その組成的特徴を明確にすることが必要である。オボムチンの単離は、従来卵白の水希釈不溶物を塩溶液によって洗浄するという方法が用いられてきたが、このような方法では混在する他成分を完全に除去することができない。そこで分離したオボムチンおよびカラザを完全に溶解する条件を検討した結果、SDSと2-メルカプトエタノールの組み合せによって可能なことが判明したので、この条件下でSephorose4Bによるゲル濾過を行なった結果、オボムチンおよびカラザとも2成分に分画することができた。SDS-ゲル電気泳動の結果より、これらは分子量の大きな1成分(A成分)と分子量の小さな2成分(B成分)にわかれていることが知られた。また、オボムチンとカラザは同じ電気泳動図を示し、同じ3つの基本成分より成っていることが知られた。オボムチンのAおよびB成分の糖組成の比較では、A成分はガラクトース、マンノース、グルコサミン、ガラクトサミンおよびシアル酸より成っており、特にガラクトースとシアル酸の多い約50%の糖を含てでいるのに対して、B成分は同じ糖組成から成る約11%の糖を含み、マンノースが多いことが特徴であった。アミノ酸組成では、A成分はスレオニンとセリンが特に多く、B成分はグルタミン酸とアスパラギン酸の酸性アミノ酸が多く含まれていた。これらのことより、A成分に結合している糖鎖は主としてO-グリコシド型結合より成っており、B成分のそれはN-グリコシド型結合であると推定された。カラザとオボムチンのA成分とB成分間では、糖組成にわずかの相違が認められたが、アミノ酸組成間では相違が認られなかった。なお超音波処理によってオボムチンやカラザを可溶化させることは、分解を伴うおそれのあることが、電気泳動図より示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] T.ITOH;J・MIYAZAKI;H.SUGAWARA;S.ADACHI: Journal of Food Science,.

URL: 

Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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