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1987 Fiscal Year Annual Research Report

季節繁殖動物における精子形成

Research Project

Project/Area Number 61560338
Research InstitutionGifu University

Principal Investigator

千葉 敏郎  岐阜大学, 農学部, 教授 (90001528)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 喜多 功  岐阜大学, 農学部, 講師 (60021705)
Keywords季節繁殖 / 精子形成 / 精上皮 / 精巣
Research Abstract

フェレットの精原細胞の増殖における季節的変化を追求した.
交尾の最盛期に当る4月〜5月, および非繁殖期の10月に, 成熟雄それぞれ4頭から精巣を採取した. 左右精巣の総重量の平均は, 交尾期には3.25g, 10月には1.23gであった. 採取した精巣は直ちにアレン液中に固定し, 包埋-薄切標本と精細管のホールマウント標本を作製し観察を行った. 精原細胞および精母細胞数の算定には方眼ミクロメーター(7×7区画, 約4,800μm, 以後これを1フレームと呼ぶ)を用い, 1細胞種につき45フレームずつ数え, その平均値を求めた.
1.交尾期の所見 精原細胞は大別して非分化型と分化型に分かれる. 前者は更に大型のA_Lと小型のA_Sに区別し得る. A_Lの分裂によって生じた娘細胞の一部はA_Sとなるが, 他の一部は再びA_Lとなり, 他方A_Sもまた娘細胞の一部はA_L, 他の一部は再びA_Sになると推定される. A_Sから生じたA_LはA_2→B_1→B_2の順に2倍ずつ増え, 結局1フレーム当り36個の精母細胞を生じる.
2.非繁殖期の所見 全般に精細胞は減り, 最終的に生じる精母細胞数は, 交尾期の約1/3に留まる. 精細管そのものも萎縮し, これに伴って細胞数の密度も増加するため, セルトリ細胞数によって観測値を補正し, 精原細胞数を交尾期のそれと比較した. 一般に非繁殖期にはA_LとA_Sは増加の傾向を示すが, 最も興味ある所見は, 分化型が完全に消失した領域と, 未だこれが残っている領域とについてA_LとA_Sの増加の程度を比べた場合, 前者における増数がより高度であることが推計学的にも説明し得たことである. このことは恐らく, 分化型の中のあるものがA_LとA_Sの分裂増殖能に対し抑制的に作用することを窺わせるものである. そして主たる抑制効果を持つものは恐らくA_1またはA_2, あるいはその両者である可能性が強い.

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] T. TIBA: Zeitschirift fur Saugetierkunde.

  • [Publications] TIBA, T.;KITA, I.: American Journal of Anatomy.

  • [Publications] TIBA, T.;SATO, M.;HIRANO, T.;KITA, I.;SUGIMURA, M.;SUZUKI, Y.: "The Biology and Management of Capricornis and Related Mountain Antelopes Ed. H, Soma, Croom Helm, London New York Sydney" Sasonal changes in male reproductive functions of Japanese serow, 391 (1987)

URL: 

Published: 1989-03-20   Modified: 2016-04-21  

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