1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61570023
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
徳永 叡 千葉大, 医学部, 助教授 (40009634)
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Keywords | モルモット / WGA-HRP / 蛍光色素(DAPI) / 蝸牛注入 / Karnowsky-Roots法 / 抗Cholin acetyltransferase / 上オリーブ核群 / 外側毛帯腹側核 |
Research Abstract |
モルモットの蝸牛窓より鼓室階へ10%WGA-HRPを2-3μ1注入すると、標識細胞は上オリーブ核群と外側毛帯腹側核に出現した。全標識ニューロンの60%近くが注入側の外側上オリーブ核(LSO)の後半部に主として分布していた。その平均直径(【^3(〓!(a・b^2))】、a:長径、b:短径)は9μm以下の小形で細長いタイプのニューロンであった。全標識細胞の約10%のものが対側の腹側台形体核(VTB)に、また注入側のVTB、両側の背側上オリーブ核(SPO)、対側のLSO、および対側SPO背外側部には少量(全標識細胞の5%前後)のHRP陽性ニューロンが認められたが、内側上オリーブ核(MSO)や内側台形体核(MTB)には標識細胞は全く見られなかった。SPOとVTBに見られたHRP陽性ニューロンの平均直径は、11-16μmとLSOのそれよりも大きく、楕円形や円形のものが多かった。さらに、全標識細胞の5-7%のものがVLLの後腹側部に両側性に認められ、少量ではあるが外側毛帯蝸牛束の存在が確認された。このVLLの蝸牛投射ニューロンは、平均直径が12-18μmの大型で細長いタイプであった。 蛍光色素(2.5%DAPI)を蝸牛内に注入後、切片にKarnowsky-Roots法によるAch-E反応を施し、蝸牛投射ニューロンとAch-E反応陽性ニューロンの局在関係を二重標識法を使って検索した。DAPI注入側のLSOでは、Ach-E反応陽性細胞の約50%のものが蝸牛投射ニューロンであった。また、DAPIで標識された同側性LSO蝸牛投射ニューロンのうちの20%弱のものがAchE反応陰性細胞であった。その他の上オリーブ核群やVLLでは、ほぼ全ての蝸牛投射ニューロンがAchE反応陽性であった。また、抗Cholin acetyltransferaseを用いた免疫組織化学法とHRP二重標識法により、上オリーブ核群とVLLにおけるcholinergic neuronsの存在が確認された。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 徳永叡,大谷克巳: 解剖学雑誌. 61. 423 (1986)
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[Publications] Akira Tokunaga;Katsumi Otani: Neurosci.Res.Suppl.5. (1987)