1986 Fiscal Year Annual Research Report
シトクロムP-450依存性モノオキシゲナーゼ系の組織特性とP-450関連疾患
Project/Area Number |
61570140
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Research Institution | Kagawa Medical School |
Principal Investigator |
市川 佳幸 香川医大, 医学部, 教授 (60028355)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鍔木 基成 香川医科大学, 医学部, 助手 (00145046)
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Keywords | シトクロムP-450 / Raman分光,アドレノドキシン / ヘパトレドキシン / シトクロムP-【450_(scc)】 / Cerebrotendinous Xanthomatosis |
Research Abstract |
1)動物組織のシトクロムP-450のラマン分光スペクトルはこれまで発表されていないが、我々は副腎皮質のシトクロムP-【450_(scc)】のラマン分光スペクトルを測定し、P-【450_(scc)】の酸素活性化機構を解析した。 2)副腎皮質の各帯のシトクロムP-450とその関連酵素の量をWesternブロッティング法で決定した。これまで活性等の測定はあったが、定量されたものはなかった。 3)ウシ副腎皮質ミトコンドリアのアドレノドキシンは、HPLCカラムで5個に分けることが出来る。これらの一次構造を調べるとアミノ末端側は変わらないが、カルボキシル末端側が多様であることが分かった。これは組織中のProtease影響かどうか検討中である。 4)ウシ肝ミトコンドリアにアドレノドキシンと類似のヘパレドキシンが存在している。この性質を検討した。 5)ヒト肝ミトコンドリアのシトクロムP-【450_(s27)】モノオキシゲナーゼの欠損によるCerebrotendinous Xanthomatosis(CTX)について調べた結果、NADPH-hepato-ferredoxin reductaseとHepato-ferredoxinは、CTXの患者では増加し、シトクロムP-【450_(s27)】が欠損していることを見出した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Tsubaki,M.;Tomita,S.;Tsuneoka,Y.;Ichikawa,Y: Biochim.Biophys.Acta,. 870. 564-574 (1986)
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[Publications] Hamamoto,I.;Hiwatashi,A.;Ichikawa,Y.: J.Biochem.99. 1743-1748 (1986)
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[Publications] Tsubaki,M.;Hiwatashi,A.;Ichikawa,Y.: Biochemistry. 25. 3563-3569 (1986)
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[Publications] Waki,N.;Hiwatashi,A.;Ichikawa,Y.: FEbS Letts. 195. 87-91 (1986)
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[Publications] Miki,H;Takeuchi,H.;Yamada.A.;Nishioka,M.;Matsuzawa,Y;Hamamoto,I.;Hiwatashi,A;Ichikawa,Y: Clin.Chim.Acta. 160. 255-263 (1986)
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[Publications] Hiwatashi,A.;Sakihama,N;Shin,M.;Ichikawa.Y.: FEBS Letts. 209. 311-315 (1986)
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[Publications] 市川佳幸,他: "蛋白質 核酸 酵素(チトクロムP-450の機能と構造)" 共立出版株式会社, (1987)