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1986 Fiscal Year Annual Research Report

衛生害虫ブユの室内累代飼育の確立

Research Project

Project/Area Number 61570195
Research Institution大分医科大学

Principal Investigator

高岡 宏行  大分医大, 医学部, 助教授 (00094152)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 馬場 稔  大分医科大学, 医学部, 教務員 (20165062)
Keywordsブユの室内飼育 / ブユ / ブユの生態 / 狭所交尾性 / 末吸血産卵 / ヒロシマツノマユブユ / ウマブユ
Research Abstract

衛生害虫ブユの室内飼育の確立を目的として、これまで特に困難とされてきた成虫世代での室内での交尾、吸血、産卵、および室内で産下された卵塊からの幼虫の孵化ならびに幼虫の飼育に関して、ウマブユを用いて研究をおこない、第1年次(昭和61年度)において次のような成果を得た。1.交尾について:室内で羽化した雄成虫は、(1)羽化直後より数日間交尾意欲を持つ。(2)一個体の雄が2-4個体の雌を連続して受精可能である。(3)交尾意欲は精子伝達ができなくなっても残る。(4)精子は、交尾の際、精包を介して雌に伝達され受精嚢へ貯えられる。2.吸血について:(1)室内で羽化した雌は、ヒトの他、犬、ウサギ、スナネズミから吸血した。(2)吸血行動は羽化当日でも20-50%の雌に認められる。(3)吸血行動は交尾の有無に関係ない。3.成熟卵の発育:(1)吸血後の卵巣発育は4-32℃の温度範囲でみられる。(2)卵の発育日数は、26℃以上では1.75日でそれ以下では温度が低くなるほど長くなる。4.産卵について:(1)吸血後体内に成熟卵が発育すると、水の入った試験管内で産卵する。(2)雌は、試験管内で水中にもぐり、管壁や紙面上に塊として卵を産む。(3)産卵は、4-32℃の温度でみられ、卵成熟後から産卵までは低温ほど幾分長くなる。5.産下された卵の発育について:(1)卵の発育は水温4-30℃でみられ、孵化までの時間は温度が低くなるとともに長くなる。6.幼虫の発育について:(1)スターラーを用いた閉鎖系の容器で孵化幼虫から成虫まで飼育に成功した。(2)幼虫は7令期を経ることが分った。7.ヒロシマツノマユブユの末吸血産卵性について:(1)羽化直後は卵巣口胞は末発育である。(2)水およびサトウ水で飼育した場合、第1口胞は発育し、成熟卵となる。(3)ただし、末吸血で成熟卵が発育するかどうかは、雌個体の大きさ、体内に貯えた脂肪体の量によって異なるようである。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Hiroyuki Takaoka: Jpn.J.Sanit.Zool.38. (1987)

  • [Publications] Hiroyuki Takaoka: Jpn.J.Trop.Med.Hyq.

URL: 

Published: 1988-11-10   Modified: 2016-04-21  

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