1988 Fiscal Year Annual Research Report
有機溶剤に暴露された動物の摂水・移動行動の長期観察
Project/Area Number |
61570262
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Research Institution | Fukushima Medical College |
Principal Investigator |
鈴木 秀吉 福島県立医科大学, 衛生学, 助教授 (30045637)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島井 哲志 福島県立医科大学, 衛生学, 助手 (30136973)
岩崎 祥一 福島県立医科大学, 心理学, 講師 (90117656)
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Keywords | メチルクロロホルム / 急性影響 / 動物実験 / 摂食 / 摂水 / 自発行動 / ビデオカメラ / 赤外線センサー |
Research Abstract |
雄マウスを用いてメチルクロロフォルムの4000ppmガス暴露実験を実施した。暴露はマウスの活動期に入る19:00〜20:00の1時間とした。暴露終了後の行動を自動的に記録し、5日間繰り返した。暗期は19:00〜7:00である。対照群はガス暴露をせず同じ操作を行った(疑似暴露)。ガス群、対照群ともに11匹とした。測定は(1)巣床箱から摂食・摂水の場所に通じる通路と摂食場所からでるambulationやexlorationのための回廊の2カ所に設置した通過回数を測定する赤外線遮光回数測定装置、(2)これまでブラックボックスであった巣床箱の中のマウスの動きを感知するために巣床箱の側面に縦40mm、横60mmの窓を開けて取り付けた身体から放射される赤外線を感知する赤外線センター(アーデット)、(3)巣床箱の外の通路・餌と水の場所・回廊部を撮影し、記録するビデオカメラとビデオレコーダー、以上の3種によった。遮光回数とアーデットの測定値は10分毎に自動的にマイクロコンピュータにより実験期間中連続的に記録した。ビデオ記録は前値としての暴露前日(疑似暴露)、ガス暴露第1日、第3日、第5日の暴露終了後の8時間とした(対照群は疑似暴露)。巣床箱の2カ所(通路と回廊)、および2カ所をまとめた通過回数は時間帯別、合計ともに両群間に差を認めなかった。巣床箱内の行動量は第2回暴露後の1時間と10時間に有意な増加を認めたが、その他は一定の傾向を認めなかった。ビデオ分析は暴露の3匹について行った。摂餌は回数と時間は第1回暴露直後の1時間が有意に増加し、その後減少傾向を示した。そして第5回暴露の1時間後の2時間における時間が有意に減少した。摂水は回数と時間が第1回暴露と第5回暴露直後の1時間と第5回の8時間が増加傾向を示した。巣床箱外に滞在する時間が第1回暴露直後の1時間に増加傾向を示したが、他は変化を示さなかった。回廊部の滞在時間は変化を示さなかった。
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