1986 Fiscal Year Annual Research Report
固型癌に対する自家骨髄移植併用大量化学療法に関する基礎的研究
Project/Area Number |
61570370
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Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
水島 豊 富山医薬大, 医学部, 助手 (20174021)
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Keywords | 大量化学療法 / 骨髄移植 / 固型癌 / 抗癌の骨髄抑制 |
Research Abstract |
1.各種抗癌剤の致死量の検討:4種の抗癌剤について単独静注投与時の致死量を、正常SDラット(メス)を用い検討した。投与後60日間観察にての致死率は、ACNU:20mg/kg0%,40mg/kg100%,60mg/kg100%,ADR:4mg/kg0%,8mg/kg0%,12mg/kg80%,CY:200mg/kg0%,300mg/kg40%,400mg/kg60%,MMC:1mg/kg0%,2mg/kg20%,4mg/kg60%であった。次いで上記薬剤の最少致死量の各4/1量を4剤同時投与したが、死亡するラットは、認められなかった。このことは、多剤併用の方が単剤大量投与よりも、生体への毒性が少ない場合のあることを示している。 2.同系ラット骨髄細胞移植併用の致死率に及ぼす効果:上記抗癌剤投与2日後に、同系ラット大腿骨から得た骨髄細胞5×【10^7】個を静注するも、明らかな救命効果は得られなかった。現在この点について検討中である。骨髄細胞移入による利点を明らかにできた段階で、移植癌を用い、治療効果を検討していく予定である。
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