1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61570507
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
西臺 武弘 京大, 医学部, 講師 (70093292)
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Keywords | 放射線感受性 / 細胞内グルタチオン / グルタチオン合成阻害剤 / 低酸素細胞増感剤 |
Research Abstract |
1.実験腫瘍(in vivo)における研究 C3HlHeマウスのNFSa腫瘍を用いて、放射線照射によるグルタチオン合成阻害剤buthionine sultoximine(BSO)と低酸素細胞増感剤misonida30le(MISO)の併用効果を調べた。低酸素細胞を含むNFSa腫瘍では、BSOを併用することにより、MISOの放射線増感効果を更に高め、その併用効果は相乗的であることを確認した。例えば、0.5mmol/kgのMISOの増感率は1.49であるが、5mmo/1kgのBSOを照射前6時間間隔で4回併用することにより、1.89の増感率を得ることができた。 2.マウス皮膚(in vivo)における研究 ICRマウス下肢の皮膚反応を指標にして、正常組織の放射線照射によるBSOとMISOの併用効果を調べた。酸素呼吸下、空気呼吸下および下肢Clamp5分後に放射線を照射して、その早期皮膚反応を観察した。低酸素状態の皮膚に対して、BSOとMISOの併用効果は相乗的であり、MISOの低投与量においても酸素吸入時と同程度に増感されることを確認した。空気呼吸下における下肢皮膚には低酸素状態の細胞が部分的に存在することを確認した。 3.細胞内グルタチオンの作用機序における検討 化学的ターゲットラジカル反応における細胞内グルタチオンと酸素との拮抗モデルを提出した。本モデルがDNAレベルの実験結果を満足することを確認した。本モデルを用いた計算機シミュレーションにより、細胞内グルタチオン、酸素およびMISOの反応係数(K値)を求め、それぞれ、0.02,10.0,0.4の値を得た。 4.培養細胞(in vitro)における研究 BSOおよびMISOの併用効果を新しい手法であるmicronucleiの出現率で研究中である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] K.Ono et.al.: International Journal of Radiation Oncology,Biology,Physics. 12. 1661-1666 (1986)
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[Publications] 小室主税 他: 日本放射線影響学会. 第29回大会講演要旨集. 138 (1986)
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[Publications] T.Nishidai et.al.: International Journal of Radiation Oncology,Biology,Physics.
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[Publications] Paul Todd et.al.: International Journal of Radiation Biology. 50. 1023-1037 (1986)