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1986 Fiscal Year Annual Research Report

インスリン分泌におけるホスホリパーゼCの役割とその活性化機構

Research Project

Project/Area Number 61570548
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

田港 朝彦  京大, 医学部, 助手 (90107954)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 清野 裕  京都大学, 医学部, 助教授 (40030986)
Keywordsインスリン分泌 / ホスホリパーゼC / GTP結合蛋白 / Isiet-Activating protein(IAP) / Inosital1,4,5-trisphosphate / 刺激伝達機構
Research Abstract

Glucoseやアミノ酸によってインスリン分泌が惹起される際の、これら刺激の信号伝達-増幅機構については未だ解明されていない。我々はすでに、GlucoseやCarbamylcholineなどの物質がインスリン分泌を同時に膵ラ氏島内のphospholipase C(PLC)活性を上昇させること、この活性化は、GTP結合蛋白(G蛋白)によって制御されていることを示した。今回は、従来その信号伝達系が不明であった、アミノ酸刺激、arginine、およびleucineの誘導体α-KICを選び、PLCとG蛋白との関連について検討した。コラゲナーゼ消化法によって採取したラットのラ氏島を用いるin vitroの実験を行い、以下の成積を得た。1 PLC活性阻害作用を有するneomycin 50,500μMにより、arginine、α-KICによるインスリン分泌は有意に抑制された。2 ATP法によるcell permeabbilisationを施したラ氏島に、GDPの非水解アナログGDPBSを添加すると、arginine、α-KICによるインスリン分泌は明らかに抑制された。3 【^3H】-myo-inositolでprelabelしたラ氏島を用いて、生成された【^3H】-Inositol1,4,5-trisphosphate分画を指標にPLC活性を測定すると、arginineによってPLC活性は上昇し、neomycin、GDPBSはこれを阻害した。4 G蛋白のうちGi(またはGo)をADP-ribosyl化し不活化することが知られている、百日咳毒素精製物質IAP(Islet-activating protein)でラ氏島を処理すると、arginine、α-KICによるインスリン分泌は有意に抑制された。
以上の成積は、arginine、α-KICなどのアミノ酸によってインスリン分泌が惹起される際には、PLC活性化が伴うこと、このPLC活性化は、G蛋白による調節を受けていることを初めて明らかにするものである。特に、PLCが、IAPによって不活性を受けるGiまたはGoによって、促進的な支配を受けていることを明らかにした。今後は、他の信号伝達系、【Ca^(2+)】動員機構と、PLC活性化との関連について検討する。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 田港朝彦: Peptide Hormones in Pancreas. 6. 87-96 (1986)

URL: 

Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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