1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61570602
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
坂本 昭雄 千葉大, 医学部, 助手 (80162303)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯野 可一 千葉大学, 医学部第二外科, 教授 (70009489)
落合 武徳 千葉大学, 医学部第二外科, 講師 (80114255)
浅野 武秀 千葉大学, 医学部第二外科, 助手 (80143311)
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Keywords | 膵移植 / 抗Ia抗体 / Suppressor factor / T-Thybridoma / Bcell / hybridoma |
Research Abstract |
イヌ膵移植おいて、抗Ia抗体によるgraft処理が、生着を延長する傾向を示したにすぎなかったが、抗Ia抗体のレシピエントへの投与は、有意に移植膵の生着を延長させる事をあきらかとした。 すなわち12.0±4.8日であった同種膵移植の生着期間を抗Ia抗体(ISCR3)灌流によってgraftを前処置することにより、17.5±6.9日と生着延長効果のあること。更に、レシピエントに、抗Ia抗体を10日間投与することにより、生着期間を28.5±5.9日と有意に延長することを明かとした。臓器移植によって引起こされた免疫応答の結果としての各種液性因子が、graftの生着に深く影響を与えていることが想像された。そこで、同種心移植後のラット、あるいは同種輸血後のラット脾細胞の産生する各種液性因子を採取することを目的として、T-Thybridomaを作成し、その培養液中に含まれる、免疫抑制因子について検討した。心移植後長期生着ラット脾細胞とBW514;7細胞とのT-Thybridoma作製で、混合リンパ球反応でその上清を解析したところ、16.14と16.27の2種のhybridomaが得られ、それらはそれぞれMLRを64.3%68.2%抑制した。得られた因子はsuppressor factorであると想像され、T細胞系因子も臓器移植生着に大きく関与していることが想像された。本年度に於いて、更にレシピエントB細胞とミエローマ細胞との融合も試み各種抗体や、その他の液性因子の役割を明らかにしつつある。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 剣持敬: 日本移植学会雑誌. 総会臨時号. 195 (1986)
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[Publications] 剣持敬: 日本移植学会雑誌.
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[Publications] 中島一彰: 最新医学. 42-3. 638-641 (1987)
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[Publications] 浅野武秀: "免疫抑制剤in Annual Review免疫1987" 中外医学社, 417 (1987)