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1986 Fiscal Year Annual Research Report

四肢動脈閉塞症における組織微小循環障害の定性定量化と臨床応用

Research Project

Project/Area Number 61570609
Research InstitutionTottori University

Principal Investigator

伊藤 勝朗  鳥取大, 医学部, 講師 (90032341)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 応儀 成二  鳥取大学, 医学部, 助手 (50168845)
Keywords組織酸素分圧 / 非侵襲診断法 / 経皮的酸素分圧 / 組織酸素代謝 / 四肢慢性動脈閉塞症 / 微小循環
Research Abstract

日本人の平均寿命延長に伴って中高年の疾患分布も大幅に変化しつつあり血管疾患が激増している。これに対処するに閉塞性動脈硬化症に代表される阻血肢の病態生理学的な側面からの解明が焦眉の急で、まずは組織循環障害を微少循環レベルで定量的に、しかも非侵襲的に測定し得る新しい臨床検査法を確立することが急務である。かかる目的に邁進するために、数年来の経皮的酸素分圧測定の実績を基に、この度は間歇性跛行の病態生理解明とも関連して下腿筋肉の組織酸素分圧(Pm02)の測定法を確立することに傾注した。なお皮膚毛細管血流の光スペクトル分析については予算の関係から機器購入叶わず実施できなかった。研究方法:Pm02の測定には現有のP02モニターシステム(M-HOS,三菱レイヨン)を使用し、P02センサーには使い拾ての径100μm微小白金電極を用いた。対照値を得るために4人のボランティアと入院中の非血管疾患患者6人の協力を得た。疾患群としては閉塞性動脈硬化症13例にバージャー病とBlue Toe Syndromeの各1例。Fontaine分類による下肢阻血重症度は【I】度(知覚障害)6肢,【II】度(間歇性跛行)19肢,【III】+【IV】度(安静時疼痛,潰瘍)5肢。測定部位は前脛骨筋とした。経皮的酸素分圧ならびに皮膚表面・深部温度の同時測定を下腿内上で行った。血行再建術を行った10例15肢では術前後に、また一部症例では血管作動薬剤の薬効を調べる目的で投与中に検査を実施した。結果:対照群前脛骨筋のPm02は平均25mmHgを示したが、重症度を増す毎に低下して対照群と【II】度以上との間には有意差が認められた。血行再建群では術前に比し5-10mmHgのPm02上昇が見られた。結語:阻血肢のPm02は阻血の強さに応じて低下する。またPm02の正常域と変化幅は広くはないが特徴的なヒストグラム分布を示すので個々の症例における変化を捉えるに優れた検査法となる。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 伊藤勝朗: 脈管学.

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Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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